2022.05.20

【徹底解明<進化するラストワンマイル>】第1回「ECでクイックデリバリー普及へ」


デリバリーの配送網をECに開放


フィンランドに本社を置くフードデリバリーサービス「Wolt」は今年4月、法人向け即時配送プラットフォーム「Wolt Drive」の提供を開始した。ECサイトの配送に「Wolt」の配送網を活用し、クイックデリバリーの実現を支援している。


▲フードデリバリー「Wolt」はEC事業者など法人向けの即時配達サービスを強化

大手飲食チェーンのデリバリーシステムを支援している配達ツール「beepデリバリー」は、EC事業者に向けてクイックデリバリー支援サービスの提供を本格化している。

複数の配送会社やギグワーカーへの配送依頼や管理を一元化できるサービスを提供し、注文当日に商品を配送するクイックデリバリーサービスを手軽に導入できるようにする。


▲配達ツール「beepデリバリー」がECのクイックデリバリーを支援

「beepデリバリー」を提供するbeepnow systemsのアレックス・サイ社長は、「すでにSIMカードやPCR検査キットの販売会社などにサービスを提供している。これまで最短で12分で顧客に届けた事例もある。クイックデリバリーサービスをオプションとして通常配送をより高い料金に設定することで、配送コストを顧客に負担していただくことも可能だ。クイックデリバリーを導入したことでEC売上高が20%増加した事例もある」と話す。

現在は東京23区、大阪市の顧客向けにクイックデリバリーを実装できる。今後、対象エリアを拡張していく計画だ。

フードデリバリーやクイックコマースで構築された配送網が今後、EC事業者向けに開放されていく流れが来ている。「すぐ届く」サービスを効果的に活用することで、競合他社より顧客獲得において優位に立てることは間違いない。

EC事業者のクイックデリバリーが“当たり前”になる日はそう遠くないかもしれない。










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