2022.05.06

イルグルム、ボクブロックを子会社化 EC構築からマーケまで垂直統合型で支援

EC構築のためのオープンプラットフォーム「EC-CUBE」を運営するイルグルムは4月28日、ボクブロックの株式を取得し、子会社化すると発表した。ECサイトの構築から運用支援に至るまで幅広く展開するボクブロックを子会社化することで、ECサイト構築からマーケティング支援までを垂直統合型で提供する新たなソリューションを展開し、事業領域の更なる拡大を目指す。

イルグルムグループは、「データとテクノロジーによって世界中の企業によるマーケティング活動を支援し、売り手と買い手の幸せをつくる」ことを目指して事業を展開。事業の第2の柱である商流プラットフォーム事業では、EC構築のためのオープンプラットフォームである「EC-CUBE」を中心としたサービスを提供しており、EC事業者とEC開発者両者の DX(デジタルトランスフォーメーション)推進支援を重要課題の1つとして位置付けている。

4月28日開催の取締役会において、ボクブロックの株式取得を決議した。株式譲渡実行日は5月31日(予定)。これによりボクブロックは、5月31日をみなし取得日として、イルグルムの連結子会社となる。

イルグルムは「EC-CUBE」において、相互にビジネス的なメリットを共有できるパートナーシッププログラムを設けており、「EC-CUBE」を使ったサイト構築のプロとしてECサイトの構築を支援するパートナー企業を「インテグレードパートナー」としている。

ボクブロックは、「インテグレートパートナー」最上位のプラチナパートナーとして、独自性の高いECサイトの構築から運用支援に至るまで幅広く事業を展開。目まぐるしく変化するEC市場に対応しながら、10年以上にわたって多種多様な ECサイトを構築してきた実績を持つ。直近では、ECサイトをメディア化し、ファンマーケティングを推進するためのクラウドサービス「Media EC FANTAS」の提供を行っている。

イルグルムグループの事業領域であるEC市場においては、EC事業者間の競争が激化。ECサイトの構築のみならず、運用フェーズにおけるマーケティング支援までを一気通貫で行う垂直統合型のサービスへのニーズが高まっている。

今回の株式取得により、これまでインテグレートパートナーと共に分業モデルで展開してきたEC構築オープンプラットフォームの提供に加え、ECサイト構築からマーケティング支援までを垂直統合型で提供する新たなソリューションを展開することで、事業領域の更なる拡大を目指すとしている。

ボクブロック代表取締役の林昌孝氏は、同株式取得後においても同社の代表取締役を継続して務める予定としている。



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