2022.05.02

マクアケ、ドリップと資本提携 インフルエンサー企画によるものづくりを支援

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営するマクアケは4月28日、インフルエンサーによるものづくりを行うD2C企業ドリップと資本提携した。ドリップの成長の加速、商品開発を支援し、そこで生まれる新商品を「Makuake」に掲載することで、資本提携のシナジーの拡大を目指す。

マクアケの提供する「Makuake」は、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げる、アタラシイものや体験の応援購入サービス。全国100社以上の金融機関との連携により日本各地の事業者が活用しているほか、国内外の流通パートナーとも連携し、プロジェクト終了後も事業が広がるよう支援している。

このほど資本提携したドリップは、「いま、ぼくらが本当に欲しいモノを作る」をコンセプトに、インフルエンサーによるものづくりを行うD2C企業。創業代表である堀口氏・平岡氏の両名自身も、合計61万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーとして情報を発信しながら、そこで得たモノへの感性や視点に加えて、フォロワーの意見なども取り入れる共創型の商品開発・販売を行っている。

「Makuake」においても、圧倒的なコンパクトさが特徴のキャッシュレス時代における理想の財布「PRESSo(プレッソ)」をはじめ、計5回のプロジェクトを実施。合計1億2000万円以上の応援購入額を集め、注目を集めた。堀口氏・平岡氏自身が「本当に欲しいモノ」にこだわった商品は、サポーターからも高い支持を得ている。

マクアケは、2013年8月の「Makuake」サービス開始以降、2万4000件以上のプロジェクトをサポートし、累計550億円以上の応援購入総額の規模まで拡大した。中でも、ものづくり企業によるプロダクトジャンルのプロジェクトは数も多く、人気のジャンルとなっている。

今回の資本提携を通してドリップの成長の加速を支援するとともに、ドリップが抱えるインフルエンサーによるものづくりの領域を拡大できるよう、マクアケのサービスを活用する「ものづくり企業」を紹介するなど商品の開発をサポートするとしている。そこから生まれる新商品を「Makuake」に掲載することで、資本提携のシナジーを広げていく考えを示した。

マクアケは実行者に対し、新商品や新サービスを先行販売することで、テストマーケティングや初期のPRに活用できる「Makuake」を中心とし、実行者の商品企画段階から一般販売後の流通までを支援する多様なサービスを提供している。

【「Makuake」の周辺領域における戦略構想 】


周辺領域のサービスは、「Makuake Incubation Studio」による大手企業の保有する研究開発技術を活用した商品のプロデュースサポート、「Makuake」実施後の一般販売時におけるEC展開の「Makuake STORE(マクアケストア)」、全国の百貨店など商業施設における展示販売の機会の「Makuake SHOP(マクアケショップ)」を通して提供している。また、商品販売を促進するための広告代行など、各種マーケティング支援も行っている。

今回の資本提携によりマクアケは、今後「Makuake」の掲載前に当たるプロデュース(商品企画)段階において、「製造技術はあるものの商品企画が欲しい」企業に対し、ドリップが抱えるインフルエンサーによる企画の支援などが可能になるとしている。さらにそれらの企画アイディアの実現に必要なものづくり企業を「Makuake」実行者の中からマッチングすることで、より確実に具現化するサポートを提供できるとしている。

今後も「Makuake」掲載前のプロデュース段階、終了後の一般販売・事業拡大フェーズにおけるサポート事業を幅広く拡大していくことで、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」に努めていく考えを示した。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事