2022.04.30

ヴィーガン食品の老舗「かるなぁ」、ヴィーガン食材のネットショップは8割がリピーター

余語啓一専務取締役

ヴィーガン食品の製造販売を行う、かるなぁは、2002年からECサイト「ベジタリアン ヴィーガン食材ショップ かるなぁ」を運営している。創業から32年がたち、ヴィーガン生活を送る人から老舗として認知されている。

ベジタリアンやヴィーガンが日本で認知される前から利用している人が多く、8割がリピーターだという。高齢のユーザーも多く、ネット注文に馴染みがない人も多いため、電話やファクスでも注文を受け付けている。

解凍して使用する植物性代替肉ベースの「ウルトラヴィーガンミート(税込1998円)」などの自社開発商品も販売する。大豆ミート特有のにおいやぱさつきを解消。ハンバーグやミートボールなどを作る際も崩れにくくした。

湯戻しや解凍が不要の「クイックソイ(税込430円)」は、手軽に使用できることで人気となっている。湯戻しするタイプのものよりも、肉の食感に近く、開封前なら常温保存が可能だ。ミンチ、フレーク、バラ肉の3タイプで展開する。


▲「クイックソイ」3種

他にも、希釈タイプの液体だしや顆粒タイプのだしなどのオリジナル商品や、海外からの輸入商品なども含めて、約500点の商品を取り扱っている。

OEMも行っており、ヴィーガン食品を取り扱いたい企業からの依頼に対応している。ヴィーガンの認知が拡大したことで、問い合わせが増えているという。「ヴィーガン商品の取り扱いがなかった企業の意識が高まっている。市場拡大のためにも力になりたい」(余語啓一専務)と話す。

これまでは、リアル店舗での販売とホテルやレストランへの卸を中心としていたが、今後はECサイトに力を注いでいく。ヴィーガンは、Z世代の若い人からも関心が高いため、今年からSNSでの商品紹介や情報発信を強化していく。

ヴィーガン生活は、動物愛護や環境問題への意識など、始めるきっかけはさまざま。流行だけでは続けることは難しいという。菜食のメリットや栄養の取り方などの知識を正しく身に付けて、生活に取り入れていってほしいとしている。


「ベジタリアン ヴィーガン食材ショップ かるなぁ」
https://www.karuna.co.jp/




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