2022.04.22

【データに見る「ECの地殻変動」】<第2回>EC化率の国際比較に思うこれからの期待


オムニチャネルの進化が鍵


筆者は諸外国よりEC化率が低い状況が当面続くと見ている。しかしそのことを決して悪いとは思わない。どの国であれEC化率が100%になることはあり得ず、いずれピークを迎える。そうなるとオムニチャネルの重要性が各国で増すだろう。

足元の日本は、企業間で差異はあるがコロナの影響もあってオムニチャネルやOMO(ネットとリアルの融合)が他国よりも本格的かつ高い質で進んでいると見る。チャネル間のカニバリズム解消はそう簡単に実現できる代物ではない。

もし日本が世界に先駆けてオムニチャネルやOMOに関する戦略の立て方、業務オペレーション、社員教育の方法など優れたノウハウを確立できたとしよう。そうすれば、優秀な日本の製品群だけではなくそのノウハウもあわせて諸外国に展開できるのではないかと考えられる。

日本人はノウハウ確立や業務改善といったソフト面のアプローチが得意な国民だ。「製品とノウハウの海外展開」これがEC化率の国際比較に思う筆者の大いなる期待である。







RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事