2022.04.19

【コマースロボティクス 伊藤社長に聞く】「コマースロボ」でEC事業の黒字化を支援 SCM活用でEC経営を黒字転換する

コマースロボティクス 伊藤彰弘社長


コマースロボティクスは、受注管理(OMS)と在庫管理(WMS)を一体にした自社のシステム「コマースロボ」をリリースした。EC事業の黒字化を支援するサービスとして認知が広がっている。コマースロボは、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の理論を用いたシステムで、EC運営に必要なバックオフィス業務をほぼ自動化する。「業界内にSCM理論を広めて、EC企業の黒字経営に貢献したい」と話す伊藤彰弘社長に詳細を聞いた。


ーーSCMとはどんな取り組みなのか?

業務全体のプロセスを最適化し、経営効率を上げて会社の利益率を高める取り組みだ。サプライチェーンマネジメントの言葉の通りで、調達から販売までの流通業務で発生する一つ一つの工程を全体最適化させていくことで利益を上げる。EC運営で利益を高めるためには、流通業務で発生する商品の受発注や在庫管理などの工程を最適化し、自動化を用いて省人化していく必要もある。

SCMの取り組みはグローバル企業や大手流通業が先行して行っており、複雑な業務を簡素化しているから利益が出せている。このSCM理論をEC業界にも取り入れていくことが、当社の役目だ。提供しているコマースロボのシステムであれば、それが可能になると自負している。

ーーコマースロボは何ができるのか?

コマースロボは、受発注業務や在庫管理などを一つのシステムで管理できるようになっている。これまで、受発注や在庫管理などはそれぞれ別のサービスとして導入する必要があったが、WMSシステムのデータを分析して管理できる点が強みだ。また、管理業務における作業工程を最大限に自動化する。人員を最小限に抑えて販管費の削減にも貢献する。

なかでも受発注の自動化では、需要予測も行えるようにした。推奨発注数の提案や、売れ行きを分析しつつ何日で在庫切れが生じるかなど、需要予測ができるようにしている。

しかし、需要予測はシステムだけで完了できないところもある。さらに質を上げるには、人的な予測が必要だ。システムが提案する推奨予測と、これぐらい売りたいという人的な戦略を融合することで、より効果的な需要予測が生み出せる。発注業務を自動化し、販促側に人員を配置することこそ、好循環かつ利益を生み出せる効率的なEC運営に寄与する。

コマースロボの本質は、EC事業者の経営を助けて、もうかる仕組みを提供することだ。

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