アパレル大手のアダストリアは4月13日、中期経営計画を公開し、同社グループ公式Webストア「.st（ドットエスティ）」のプラットフォームをオープン化し、他社ブランド製品の取り扱いを本格的にスタートすると発表した。顧客と参加企業をつなぎ、人・企業・地域とともに“グッドコミュニティ”の共創を目指す。
アダストリアは、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで30を超えるブランドを展開するカジュアルファッション専門店チェーン。それらの人気ブランドが集結する公式Webストア「 .st」では、“楽しいほうのファッションストア”をコンセプトに、アパレル、生活雑貨、家具、コスメなど、さまざまなカテゴリーのアイテムを展開しており、2022年4月現在で会員数は約1300万人を突破している。
このほど中期経営計画において、2022年春より、「.st」のプラットフォームを企業向けにオープン化し、他社ブランド製品の取り扱いを本格的にスタートすると発表した。同計画において、“アパレルカンパニーから、グッドコミュニティ共創カンパニーへ。”をテーマに掲げ、アパレル物販にとどまらず、人・企業・地域とともに“グッドコミュニティ”を共創する企業となることを目指すとしており、「.st」のオープン化はその一環となる。
他社ブランド製品の取り扱いを本格的にスタートすることで、顧客と単なる「売り手と買い手」という関係から、より「濃い繋がり・コミュニティ」を形成するパートナーとなることを目指す考えを示した。
既に先行して、2022年1月にサンマルクホールディングスの「チョコクロ」や「鎌倉パスタ」の冷凍配送、2022年4月に国内ECサイト初出店となるシンガポール発ブランド「Love, Bonito」の取り扱いをスタートしている。
▲サンマルクホールディングスとはコラボ商品を展開
▲「Love, Bonito」をライブショッピングで取り上げたり、コーポレートサイトでバックグラウンドストーリーを紹介している「.st」内のコンテンツ「STAFF BOARD」やライブ配信で、アダストリアの人気スタッフが実際に着用や調理をしながら使用シーンを提案するなど、単なる商品の販売にとどまらない、「.st」ならではのユニークな展開を強みとしている。
▲STAFF BOARD・SNS・ライブ配信などで、スタッフが実際の調理例や感想を投稿4月27日からは、キッチン家電の「シロカ」、美容家電の「ヤーマン」の取り扱いスタートが決定しており、アダストリアとして取り扱いカテゴリーを広げていく計画を示した。今後も「.st」を中心に、顧客と参加企業のより濃い繋がりやコミュニティ形成をサポートし、アダストリアグループが目指す“グッドコミュニティ”の共創を実現していくとしている。
