2022.04.15

楽天、創業25周年イベントに岸田総理も参列 三木谷社長は「挑戦の歴史」「新たな野望」語る

創業25周年レセプションでスピーチを行う三木谷浩史社長

楽天グループ(楽天)は4月14日、創業25周年を記念したレセプションを開催した。三木谷浩史社長は、「経営の常識を打ち破り、挑戦してきた歴史だった」と25年を振り返った。レセプションにはゲストとして岸田文雄総理大臣や林芳正外務大臣、後藤茂之厚生労働大臣などが参列し、祝辞を述べた。

楽天の三木谷社長は、「楽天は6人の若者から始まった。そこから現在、グローバルで従業員数は2万8000人になっている。1997年5月に『楽天市場』を立ち上げ、最初の売り上げは30万円だった。そのうち20万円は私が買っていたので、実質の流通総額は10万円だった。そこから昨年はグローバルで27兆円まで拡大した」と振り返った。


▲グローバル流通総額の推移を紹介


「無謀」と言われても突き進んだ


25年を振り返り、挑戦の歴史だったと語る。

「楽天トラベル、楽天ブックスを立ち上げ、インターネット上で初めてのポイントシステムを作った。証券会社も始めたし、中でもプロ野球参入はモニュメントだった。楽天カード、楽天エコシステムを作った。社内公用語を英語にし、先輩経営者に『それは無謀だ』とご指摘いただいたが、推進した。そして携帯電話事業へ参入し、550万回線を超える契約を得ている。6人で始めた会社だが、国内会員数は1億人になった」(三木谷社長)と話す。


▲現在の楽天グループの実績を紹介


これからの25年はさらにエキサイティング


今後の展望については、明るい見通しを語った。

「革命は30年で終るというが、そうなるとインターネット革命もそろそろ終焉に近づく。ただ、これから量子コンピューティングや人工知能、ブロックチェーン技術、IoT、ウェラブルデバイスなどが普及し、インターネットは大きく変化していく。これからの25年はさらにエキサイティングになっていく。あと25年(経営を)やろうとは思わないが、もう少し頑張っていこうと思う」(同)と話す。


▲レセプション後にメディアに向けて今後の経営計画を説明

現在、2030年までの中期経営計画を策定している。計画では売り上げ成長を持続させるとともに、利益率を高め、現在の13.5%から20%超の水準まで引き上げたいという。


▲中長期経営計画の方針を紹介

さらに楽天モバイルや通信プラットフォーム事業を展開する楽天シンフォニーを大幅に黒字化し、グループの収益力を押し上げる存在にしたい考えだ。

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