インテリア雑貨の輸入販売を行うandは2019年6月から、韓国の家具や雑貨を販売するECサイト「Little Rooms(リトルルームス)」を運営している。
2018年の夏に始めたインスタグラムは、開始から約3年後にフォロワーが100万人に達した。フォロワーとはインタビューなどを定期的に行い、意見を商品ラインアップに反映している。部屋作りの悩みにも答え、商品提案も行う。こうしたフォロワーとのやり取りで得た情報から、いち早く人気商品を取り入れていることも強みだ。
飲食店や美容系、おうち時間など、それぞれに特化した情報を発信するアカウントを用意している。また、部屋づくりに特化したメディア「make my room(メイクマイルーム)」で女性のライフスタイル情報の発信も行っている。
平貴衣社長は、韓国で「ソハッケン（小確幸）」と呼ばれる生活の中に小さな幸せを見つける考え方に共感し、自分の部屋を心地いい場所にすることを応援するためにECサイトを開設した。
▲EC運営チーム都市部に人が集まり、賃貸物件は部屋が狭いとされる韓国。「1人暮らしの場合、生活環境が日本に似ていると思った」(平貴衣社長)と言い、ミラーやカーテンなど賃貸物件でも取り入れやすい商品を豊富にしている。人気の北欧テイストとは異なる新ジャンルとして、韓国インテリアに注目している。
ミラーは、雲の形をしているものや、ベッドカバーやカーテンは、少しくすんだパステルカラーが多い。日本はシンプルで無地が多いが、韓国は色や柄が特徴的なものが多いという。写真映えするデザインは、20~30代の女性を中心に人気が高まっているようだ。
「韓国インテリアを一過性の流行で終わらせず、日本で定着させたい」(同)としている。
「Little Rooms」https://littlerooms.jp/
