2022.04.11

「Oisixサステナブルマーケット」を開設 「ふぞろい」「未利用」「アップサイクル」などの専用売り場

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は4月7日、食品宅配サービス「Oisix」において、規格外品や未利用食材、プラントベース(代替たんぱく)および、それらの食材を積極的にメニューに活用したミールキット「Kit Oisix」を販売する「Oisixサステナブルマーケット」を開始する。「サステナブルリテール(持続可能型小売業)」を掲げる同社が環境問題対策として推進する施策となり、開始に伴い発売した商品を含めた34品からスタート。1年後に100品程度に拡大予定としている。

【<画像4点>「Oisixサステナブルマーケット」取扱商品の一部を紹介】

食品宅配サービス「Oisix」は4月7日、「#捨てないを始める」をコンセプトに掲げた専用の売り場「Oisixサステナブルマーケット」の提供を開始した。ふぞろい(見た目上の色・形・キズ・サイズの規格外品など)、 未利用食材(食べられるのに、加工の手間がかかるためこれまで活用されず捨てられてしまっていた未利用部 位、端材など)、アップサイクルやプラントベースと、それらの食材を積極的にメニューに活用したミールキット「Kit Oisix」を中心に提案する。


▲原料となったふぞろいのにんじん

「Oisixサステナブルマーケット」の開始に合わせ、「Kit Oisix」から「サメ肉の竜田揚げ 生姜入り出汁仕立て」(1717円)と、「ふぞろいキャロットのプチボール」(376円)の2メニューをを発売した。

「サメ肉の竜田揚げ 生姜入り出汁仕立て」は、これまで未利用だったウカザメの身を使用した商品。気仙沼に主に水揚げされるヨシキリザメとモウカザメのうち、ヨシキリザメは捨てることなく活用されているのに対し、モウカザメの身は水分が多くすり身にむかないため、ヒレをとったあとの正肉は有効活用できず未利用の状況だったとし、水分が多い分、熱を通すと固くなりにくくしっとりとした食感になる特徴をいかし、オリジナルメニューとして商品化した。


▲「Kit Oisix サメ肉竜田揚げ 生姜入り出汁仕立て」 

衣付けした竜田揚げを生姜入りの上品な出汁でいただく和の「Kit Oisix」は、淡白でクセがなく、これまでサメ肉を食っ峰べたことがない人でもおいしく食べることができる。一方、「ふぞろいキャロットのプチボール」は、味はおいしいのに、色が違う・見た目がふぞろいという理由で、畑で収穫されたものの一般には流通しなかったにんじんを利用したアップサイクルコロッケとなる。

これら2つの新商品のほか、未利用だった皮も使ったアップサイクル商品「バナナの皮ジャム入りクリームどらやき」、代替肉シリーズで人気のネクストミーツの初の代替シーフードとなる「NEXTツナ」など、青果・加工品34品からスタートし、1年後には100品程度に拡大する予定としている。

持続可能な社会の実現に向けてフードロス削減意識が高まる中、オイシックス・ラ・大地では「これからの食卓、これからの畑」 の経営理念のもと、ロス削減につながる活動を積極的にすすめている。需要予測・生産・製造管理徹底はもとより、規格外野菜を積極的に「Kit Oisix」に活用し、畑のロスを大幅に削減。流通プロセスでの廃棄は、一般的な 小売企業では5~10%程度となっているところ、同社では0.2~0.3%に抑えている。さらに食材を使い切る「Kit Oisix」利用で、家庭でのロスも1/3まで削減できることが調査により明らかになった。

これまでも規格外品などを積極的に販売してきた「Oisix」において専用の売場をオープンすることにより、見た目やサイズが理由で流通しない規格外品や、食べられるのに捨てられがちな端材を手軽に食べてもらえる提案を拡大する。商品を知ってもらうことで毎日の食の楽しみ方を広げられるよう、持続可能な食生活提案を一層推進していく考えを示した。




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