2022.04.08

【生鮮品EC<第1回>】「新生活シーズンにおけるプロモーション施策」会員の新規獲得・継続利用の促進狙う


【食品宅配】「らでぃっしゅぼーや」規格外品きっかけに入会促進


オイシックス・ラ・大地傘下の食品宅配「らでぃっしゅぼーや」は、出荷規格に満たない野菜をはじめ、水産品や畜産品のフードロス食材を提供する「ふぞろいRadish」の販売に力を注ぐ。ウェブを中心に顧客との接点を増やし、オウンドメディアの運用も始めて新規会員の獲得を進めている。

らでぃっしゅぼーやの新規会員はウェブでお試しセットを利用してから登録する人が多い。紙媒体でプロモーションはせず、反響のあった人に専任のプロモーションスタッフが電話で説明し契約するケースもあるという。


▲フードロス食材を提供する「ふぞろいRadish」

「ふぞろいRadish」は2021年4月からサービスを開始。2021年秋には新たなサブスクリプションサービスとして規格外の魚を定期的に届ける「ふぞろいお魚レスキューくらぶ」を開始。2021年4‐12月期(第3四半期)に約145トンのフードロス削減に寄与したという。

今年1月には「ふぞろいのセレクトサービス」という規格外品の詰め合わせが届く定期サービスも開始。3月7日には、「ふぞろいきのこシリーズ」として、規格外のエリンギやまいたけ、しいたけなどの販売を始めた。


▲「ふぞろいRadish」のレシピやコンセプトを発信するオウンドメディアも立ち上げた

「ふぞろいRadish」のレシピやコンセプトを発信するオウンドメディアも立ち上げた。産地の声を掲載したり、フードロスに関する情報を盛り込むことで、関心の高い見込み客への接点を増やしている。今後は生鮮野菜のほか、水産物に規格外品を増やす計画だ。らでぃっしゅぼーや通販事業本部の吉田耕太本部長は「コロナ禍に伴う反動はもう一段階あると見込んでおり、規格外品を強みに成長フェーズにしていきたい」と話している。



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