コロナ禍の「巣ごもり需要」などが追い風となって生鮮品ECの多くが好調に顧客を増やしている。新生活を迎える3~4月は、新規会員獲得の重要な時期。各社は、入会キャンペーンを実施したり、メディアでの露出を増やすなどプロモーションを強化している。2022年は新規会員獲得に加え、この約2年間で獲得した会員からの継続的な利用促進を各社とも狙っている。連載第1回では生鮮宅配・ECの3社にスポットを当て、各社がこのシーズンに力を注ぐ施策を取り上げる。
<INDEX>◆【EC】「Oisix」冷凍ミールキットに注力◆【CtoC】「食べチョク」定期便サービスを充実 流通額はコロナ前の128倍に◆【食品宅配】「らでぃっしゅぼーや」規格外品きっかけに入会促進
【EC】「Oisix」冷凍ミールキットに注力
オイシックス・ラ・大地は、食品EC「Oisix」において、より簡単に調理ができる冷凍食品のニーズに対応した新サービス「パッとOisix」の展開に力を注いでいる。
▲「パッとOisix」のサービスを2月に開始まずは「大戸屋」が監修した「Oisixオリジナルのかんたんおかずシリーズ」の販売を2月から開始、順次拡充していく考えだ。
「Oisix」では、春のプロモーションとして2月からテレビCMを放送したり、ウェブ広告を拡大。ミールキットは2021年11月に累計1億食を突破するなど共働きニーズに対応してきた。
さらなる時短ニーズに対応する商品として、炒めたり、煮るだけで簡単に主菜や副菜が調理できる冷凍ミールキットを2月に投入。全ての商品に5種類以上の野菜を入れるなど栄養面も考慮した。
ディズニーとコラボも
既存会員の継続利用を目的に、子どもが学べるコンテンツの充実も図る。3月24日から定期会員限定で、Oisix商品にディズニーキャラクターのシールブックなどを付けた「チャレンジシールコース」を開始。登録すると月に1回シールブック、週に1回シールが届く。シールブックには毎回、Oisixが考える「こどもSDGs」をテーマに食に関わるコンテンツを記載する。
▲「ふしぎの国のアリス」キットで食事マナーも学べるさらに、ディズニーシリーズ「Kit Oisix」の第11弾商品として、「ふしぎの国のアリス」ハンバーグを発売。レシピとともに食事のマナーを記載し、食事のマナーについて学ぶことができるようにしている。