2022.04.08

「Shopee」、「東南アジア向け越境EC」への卸売・小売業の意識調査を実施 半数以上が「越境ECに興味あり」と回答

東南アジア・台湾で最大規模のECプラットフォーム「Shopee」の日本法人ショッピージャパンは3月31日、ECサイトを持つ、卸売・小売業の経営者・役員に対して実施した「東南アジア向け越境EC」に関する意識調査の結果を公開した。販路拡大の施策として、半数以上が「越境EC」と回答し、越境ECの進出先として約7割が「東南アジア」に興味があることなどがわかった。

ショッピージャパンが行った「東南アジア向け越境EC」に関する意識調査は、ECサイトを持つ、卸売・小売業の経営者・役員を対象に、3月28日から3月29日に実施したもので、105名の有効回答を得た。

今後販路拡大の必要性があると思うかを尋ねた問いでは、「非常にそう思う」が53.4%ともっとも多く、続く「ややそう思う」の33.3%と合わせて、85%以上が販路拡大の必要性を感じていることがわかった。



「販路拡大の施策の1つとして『越境EC』に興味ありますか」の問いでは、「非常にある」の回答が10.4%、「ややある」が41.9%となり、半数以上が販路拡大の施策として越境ECに興味を持っていることがわかった。



「越境EC」への興味が「非常にある」「ややある」と回答した人に対し、越境ECを行う場合、おおよその開始希望時期を尋ねたところ、もっとも多かったのは半年から1年以内」の29.1%、続いて「3カ月以内から半年以内」が16.4%、「すぐにでも行いたい」が12.6%となった(「わからない」を除く)。開始時期として年内を検討している場合が多く、コロナ禍で海外との行き来が難しい今だからこそ、緊急度かつ重要度の高い経営判断となっている様子が窺えるとしている。



「越境EC」への興味が「非常にある」「ややある」と回答した人に対し、越境ECを行う場合に想定しているシステム・マーケティングの年間予算を尋ねたところ、「50万未満」がもっとも多く30.8%で、「50万円以上100万円未満」(18.2%)、「100万円以上200万円未満」(12.7%)と続いた。約半数が年間100万円想定していることがわかった。



「越境EC」への興味が「非常にある」「ややある」と回答した人に対し、「もし越境ECを行うなら、進出先として東南アジアに興味がありますか」と尋ねた問いでは、「非常にある」(18.1%)と「ややある」(49.1%)を合わせ、およそ7割が進出先として東南アジアに興味があるという結果になった。



越境ECの進出先として東南アジアに興味があると答えた人に、その理由を尋ねた問い(複数回答)では、「開拓できる市場が大きい」が56.8%、「日本文化・製品が受け入れられやすい国が多い」が54.1%、今後更なる経済成長が見込める」が45.9%だった。その他、自由回答には、「日本から近い」(54歳)や「消費欲の大きい若者が多いため」(56歳)、「健康食品なので、言語や文化関係無く世界の全てが販売対象になる」(47歳)、「企業イメージアップと販売顧客拡大にあたり、日本以外の国に照準を絞って資金を投入したい」(55歳)、「東南アジア全般の訪日外国人が増えたことで、日本の商品やバックボーンを把握してくれる現地の方が増えた感がある」(50歳)などの声があった。



「越境EC」への興味が「非常にある」「ややある」と回答した人に対し、越境ECのためのアクションを具体的に考えているかを尋ねたところ、「非常に考えている」が10.9%、「やや考えている」が47.3%となった。一方、同質問で「あまり考えていない」(32.7%)、「全く考えていない」と回答した人に、その理由(自由回答)を尋ねたところ、「どうしたらいいか分からない」(34歳)や「リスク分析が出来ていない」(48歳)、「言語や、商品特性上の輸出規制」(51歳)、「人手と予算がない」(54歳)などの声があった。



この結果を受けショッピージャパンは、経験もノウハウもない経営者にとって、越境ECに関して全面的にサポートしてくれる専門企業の存在は、今後の販路拡大に必要不可欠と言えるのではないかとの考えを示した。



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