楽天グループ(楽天)は4月5日、フリマアプリ「楽天ラクマ」を刷新し、事業者による出品を本格的に開始した。海外輸入品や産直品の出品も開始し、アパレルブランドによるアウトレット品の販売も開始する予定。CtoCにフォーカスしたサービスから、BtoCも加わるECプラットフォームへ進化し、さらなる流通総額拡大を目指す。
事業者が出品できる「ラクマ公式ショップ」の提供を開始した。中古品販売事業者が出品する「リユース」カテゴリーには、「RAGTAG」「ブランディア」「ALLU」など130社以上が参加している。事業者も個人出品者同様に初期費用など固定費無料で販売手数料のみで販売できる。
▲リユース企業の出店メリットを紹介「ラクマ公式ショップ」に「海外輸入」カテゴリーも追加した。海外からの買い付け商品を取り扱う国内の事業者が40社以上出品を開始している。2022年半ばには、「ブランド公式(アウトレット・SALE)」カテゴリーも追加し、アパレルブランドなどのアウトレット品やセール品の出品を開始する計画だ。
▲「ラクマ公式ショップ」に「海外輸入」も追加「産直・こだわり食品」サービスの提供も開始した。食品ジャンルの事業者が70社以上出品を開始している。農産物や水産物などの食品ジャンルにおける生産者、加工業者、卸業者が対象になる。食品ジャンルにおけるさらなる取り引きの活性化を図るため、今後出品者向けの機能拡充を予定している。
楽天の執行役員コマースカンパニーヴァイスプレジデント 松村亮氏は、「CtoC市場も拡大を続けているが、リユース市場の大半はBtoCが占めている。『楽天ラクマ』はBtoBも統合し、新しいサービスとしてリニューアルする。サーキュレーション市場の創造と発展をけん引する新しいECプラットフォームへと進化していく」と話す。
サービスの刷新に伴い、ロゴやアプリのアイコン・UIもリニューアルしている。
▲ロゴやアプリアイコンも刷新