2022.04.04

【EC業界初】受注処理ロボットと倉庫管理・発注管理を実装した「コマースロボ」をリリース

コマースロボティクスは4月1日、Software Robotics TechnologyをEC業界で初めて搭載した受注処理ロボットと、倉庫管理システム、発注管理システムをオールインワンで実装した「コマースロボ」をリリースした。ECのSupply Chain Management全プロセスを一気通貫でカバーし、収益改善を支援する。

EC業界にイノベーションを起こす新たなサービスとして、コマースロボティクスがリリースした「コマースロボ」は、Software Robotics Technologyを搭載した受注処理ロボットと、倉庫管理システム、発注管理システムをオールインワンで実装したサービス。ユーザーは自社のニーズに合わせ、「受注ロボット単体」「受注ロボット+倉庫管理システム」「受注ロボット+倉庫管理システム+発注管理システム」のいずれを選択して利用できる。すでに3件のソフトウェア特許を取得しており、プレオープンの段階で利用者数は88社を超え、月間出荷数は12万件以上となっている。

「コマースロボ」の核となる受注処理(OMS)ロボットは、Software Robotics TechnologyをEC業界で初めて搭載。iPaaSとして各種外部システムと自動連携し、特許取得のRPAやEDIで受注処理業務の自動化を実現している。サービス内の倉庫管理システム・発注管理システムと連携することで、倉庫管理業務と発注管理業務も自動的にコントロールすることができる。


▲EC業界初の受注処理(OMS)ロボット

OMS(受注管理)とWMS(倉庫管理)プロセスでは、完全な自動化を実現しており、受注処理ロボットが自動的に受注処理を行い、倉庫管理システムが新規開発したオートシップ機能により納品書や送り状を指定時間に自動印刷する。倉庫側は、出社前に帳票類の印刷が完了しているので、ハンディターミナルでのトータルピッキング作業を速やかに開始できる。

さらにもう1つの業界初となるイノベーションである自動発注システム(Order Robo)は、WMSのデータを日次で分析。商品ごとに需要予測を立て、リードタイムとの比較で自動的に発注推奨データを作成する。発注を確定すると、WMSに入荷予定が自動的に登録される仕組みとなっている。従来、正しい需要予測に基づき最適な在庫管理を行っているEC運営会社は少なかったとし、EC事業の収益拡大を阻害する要因の1つになっていた欠品や在庫過多を解消する発注戦略作成を支援する。


▲自動化が進んだ倉庫管理(WMS)システム

これまでのECのバックオフィスシステムは、10年以上大きなイノベーションがなく、受注管理システムや倉庫管理システムを単体、もしくは複合的に利用するのが一般的だった。人間が受注処理を手作業で行うことを前提として設計がなされていたことから、受注処理業務が属人化し、EC業界の収益拡大を阻害する要因となっていたとし、「コマースロボ」により人手による受注処理業務にメスを入れたとしている。

コマースロボティクスの代表取締役 伊藤彰弘氏は、「コマースロボ」のリリースにあたり、「長年にわたりeSCMの研究を行ってきました。Eコマースプロセスの全体最適化を目標としたプロダクト開発を行ってきて3年。ようやく理想のシステムが完成しました。弊社が考える理想像は、1.業務プロセスで人間の関与を極限まで減らすこと。2.ストアフロントから倉庫、サプライヤーまでを含めた、在庫の全体最適化を行うこと。3.取引データのOne Fact, One Place化を実現することです。弊社のシステムをご利用いただくことで、EC事業社様の収益改善が実現できるよう、引き続き改善に努めてまいります」とコメントした。



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