2022.04.03

「に/に」、「焼き立てクレープ」を再現 女性客から好評、リピーター増加

冷凍クレープブランド「に/に」を展開するSEA SOYOは、焼き立てのクレープを再現した商品開発に成功したという。解凍方法に工夫を凝らしたことで、クレープ店と同様の味を自宅でも楽しめる。主に女性客から好評で、リピーターが増えている。

一般的に冷凍クレープを解凍する場合は、冷蔵または常温での解凍を推奨している。だが、冷蔵・常温解凍では、解凍の途中で包み紙にクレープが張り付いてしまうことがある。包み紙がふやけたり、果物の見た目も悪くなるという。

SEA SOYOはPP(ポリプロピレン)加工された特殊紙と電子レンジを活用することにより、焼き立てのクレープを再現する方法を開発した。クレープ紙の内側をラミネート加工し、クレープが包み紙に張り付くことも防いでいる。


冷凍クレープ専門のECサイトを運営

「滑りやすくなったことで、包み紙に全くクレープが張り付かない」(篠倉幸之介社長)と説明する。

半解凍になるまで電子レンジで50~80秒ほど加熱し、その後、余熱で解凍することにより、焼き立てのモチモチしたクレープが再現できた。冷蔵・常温解凍に比べて、短時間での解凍になるため、フルーツの見た目も悪くならない。

「この2段階にわたる調整が、焼き立てを再現する秘訣。この手法を開発するまで、約6カ月間の期間を要した」(同)と語る。


▲篠倉幸之介社長

この解凍方法を開発したことにより、新たな顧客を獲得できている。自宅用に購入する顧客の他、企業が福利厚生やパーティーで提供するスイーツとして購入するケースも増えている。

「解凍の仕方により、アイスクレープ、半生クレープ、焼き立てクレープになる。その日の気分で楽しめる。電子レンジがあればどこでも食べられるため、幅広い用途に対応できる」(同)と話す。

SEA SOYOは昨年6月、冷凍クレープ専門のECサイトを開設したスタートアップ企業。そのため、認知度はまだ高くないという。今後は焼き立てクレープを提供できることを強みに、新規顧客の獲得を目指していく。


「に/に」
https://2-2crepe.com/


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