2022.04.02

ソーシャルインテリア、サブスク刷新の狙いは?商圏多様化しSDGsに応える

町野健社長

ソーシャルインテリア(旧subsclife=サブスクライフ)は3月18日、運営する家具・家電のサブスクリプション(サブスク)サービスを刷新した。サブスクに加え、返却された家具を活用したリユース事業も強化。多様な販売モデルを通じて、時流をつかんだ循環型の消費を促進していく。

同社の事業は、2018年に開始した家具のサブスクサービス「subsclife」を基盤としている。「家具のサブスクとしては国内初のサービス」(町野健社長)と言う。

月額料金により、安価な初期費用で高品質な家具を提供できるのが強みだ。

2019年には家電、2020年にはメーカーとの協業によるオリジナル家具の取り扱いと、運営とともにサービス範囲も拡大を続けている。現在は、約600ブランド・12万種類の家具・家電を取り扱っている。

流通額は非公表だが、「昨年と比較して4倍で推移している」(同)と言う。背景には、①サブスク消費の流行 ②コロナ禍による住宅・オフィス環境の見直し ③SDGs(持続可能な開発目標)への気運の高まり――という、サービス開始後に生じた三つの外的要因もあるという。

3月18日に行った社名変更に併せて、BtoBサービスを「ソーシャルインテリア オフィス構築支援」と改称した。サービス規模が広がる中、ブランドを細分化し、BtoCの「subsclife」とともに、それぞれ異なるユーザー層へと訴求していく。

SDGsに対する課題意識の高まりを受け、足元で強化しているのがアウトレット・中古商品の販売事業「サブスクライフ オフプライス」だ。
サブスク利用後に返却された家具や、取引先メーカーの遊休在庫を安価な価格で販売。同時に過去に販売した家具・家電の再出品も受け付け、商品の循環を促していく。プラットフォーム内で取引が成立するたびに、メーカー側にも一定の料金を還元する独自の仕組みを採用している。

「サブスクからリユースまで一気通貫で提供できるのが当社の強み。『オフプライス』という言葉の浸透とともに、サブスクに続く柱として事業を強化していく」(同)と言う。


「subsclife」
https://subsclife.com/



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