2022.04.05

【コロナ禍にデジタル化推進】サッカーファンに生涯寄り添う「サッカーショップKAMO」のOMO戦略とは?

加茂商事 デジタルソリューション部 松村弘幸氏


「スタッフコンテンツ」が直接的、間接的に売上貢献


――店舗スタッフによるコンテンツを強化する狙いは?

店舗スタッフのほとんどがサッカー経験者で、学生時代に全国大会に出場していたり、クラブチームで活躍していたメンバーもいます。サッカーが好きで商品の知識も豊富なスタッフが多いため、店頭での接客には自信をもっています。 当社の強みである店舗スタッフの接客力をECにも生かしたいと思っていました。

メーカーさまから提供いただく商品情報のテキストを載せているだけのECサイトならAmazonの方が買いやすいと思いますが、ス タッフコンテンツは当社ならではの魅力を発揮できるポイントだと考えています。

――店舗スタッフにコンテンツ配信を促す工夫は?

本部からお題を出し、それに沿ったコンテンツを投稿してもらうといった取り組みを行っています。例えばJリーグの開幕に合わせて、店舗がある地域クラブのユニフォームを着用した画像を投稿してもらうような企画を実施したことがあります。

店舗スタッフにコンテンツ投稿に慣れてもらい、最終的には自主的に投稿してもらえるようになれば良いと思っています。

スタッフによって愛用しているアイテムや好きなブランド が異なったりするので、アディダス好きのスタッフにアディダス製品に関するコメントを投稿してもらったり、プーマ好きのスタッフにプーマ製品のレビュー動画を配信してもらったり、スタッフが特に好きなブランドのアンバサダーとなり、本音で語ってもらうような企画もできたらいいなと考えています。

――スタッフコンテンツの効果は感じていますか?

スタッフコンテンツのインプレッション数などを確認し、直接的にも間接的にも売り上げに貢献していると感じています。「visumo」ではデータを分析できるため、どういった投稿がユーザーに響いているのかを把握し、スタッフにも共有するようにしています。

ECサイト上だけではなく、実店舗の店頭POPにスタッフが投稿した画像を印刷して利用しているケースもあります。副次的な効果も出ていると思います。

――ECサイトで配信している動画はプロ選手が登場するものやスタッフが投稿しているものなど多様ですね。

商品レビュー動画に力を入れており、店舗スタッフが閉店後にスマホで撮影し、コンテンツ制作に協力してくれています。インスタライブのアーカイブをECサイトでも閲覧できるようにしました。プロ選手との動画はメーカーさまに協力いただいて撮影している場合が多いです。


▲有名選手などとの動画も配信

今後はECサイトの商品画像では分かりづらかった、商品の裏地やソールなどを動画で撮影し、商品情報の補足として掲載していくような取り組みも実施したいと思っています。

――今後、ECサイトや実店舗でさらに注力したいと考えていることは?

今年はFIFAワールドカップが開催される年。冬開催も中東開催も初めてであり、予測できない部分もありますが、開催に向けてサッカー熱が高まることを期待していますし、期待するだけではなく、微力ながら盛り上げに貢献する取り組みを行なっていきたいと考えています。

コロナ禍の収束もまだ見通しが立たない中で、EC事業は売上高をけん引する事業として期待されていますし、 異業種とのコラボ企画の話も出てきているので 、ECサイトを1つのメディアとして情報発信力を高めていきたいと思います。

実店舗とECの連携だけでなく、外商においてつながりのある学校やチームとのコラボなどもできればと考えています。当社の社是は「日本サッカー文化の発展に貢献する」です。サッカーを愛する人を包括的にサポートし、サッカーという軸足をぶらさず、品ぞろえやコンテンツ、サービスの強化を推進したいと考えています。


「サッカーショップKAMO」
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