2022.04.05

【コロナ禍にデジタル化推進】サッカーファンに生涯寄り添う「サッカーショップKAMO」のOMO戦略とは?

加茂商事 デジタルソリューション部 松村弘幸氏


コロナ禍にEC化率が大きく成長


――コロナ禍にOMO基盤は効果を発揮しましたか?

当社はサッカー一本でビジネスを展開していることもあり、顧客データベースを蓄積し、CRM施策を実施する効果は高いと感じています。ファッション分野ですとユーザーの成長や嗜好性の変化により、愛用するブランドの移り変わりが生じやすいと思いますが、ことサッカー用品に関しては生涯に渡って当社とお付き合いいただくことができると考えています。

顧客データベースを統合し、顧客の情報を分析しながら、実店舗の顧客にもオンラインでコミュニケーションを図ることで、コロナ禍にEC事業の売り上げを伸ばすことができました。コロナ禍前のEC化率は約10%程でしたが、コロナ禍に入り、大きく成長しました。顧客のリピート率などを継続的に確認していますが、顧客がしっかりと積み重なっているのを感じます。

――コロナ禍にオンライン上の接客やコンテンツ配信に注力しましたか?

当社はサッカー一筋ですので、その専門性を生かしたコンテンツ作りを心掛けています。メーカーさまとのコラボ企画に加えて、知識や経験が豊富な店舗スタッフによるコンテンツ配信にも力を入れています。

3年程前にビジュアルマーケティングツール「visumo」を導入し、SNSなどで配信されているユーザーコンテンツのEC活用を始めました。昨年から「visumo」を活用した店舗スタッフのコンテンツ配信にも取り組んでいます。店舗スタッフのウェアやシューズの着用画像をECサイトに投稿したり、店舗スタッフの商品紹介のコメントを添えたコンテンツを配信したりしています。「visumo」を通して店舗スタッフの動画レビューをECサイトに掲載する取り組みも実施しています。


▲「サッカーショップKAMO」のECサイトで「STAFF STYLING」を発信

「visumo」導入前から本部スタッフが店舗スタッフを撮影したり、店舗スタッフに撮影してもらった写真を手配してHTML化して掲載したり、という取り組みは行っていましたが、手間がかかるため、 高い頻度では配信できていませんでした。「visumo」を活用することで、店舗スタッフ発信でコンテンツを作成できるようになりました。

また、商品データ とのひも付けもスタッフ側で簡単に行えるようになり、商品データとひも付けることで、スタッフの投稿コンテンツから商品の詳細ページへ誘導することも できます。商品詳細ページにもスタッフコンテンツが掲載されるため、Googleショッピング広告から商品詳細ページにダイレクトに来たユーザーのコンバージョン率向上にも役立っていると思います。

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