2022.04.01

【データに見る「ECの地殻変動」】<第1回>2023年のEC化率10%突破に現実味


EC市場とEC化率の推移予測は?


現時点で予測の材料に乏しいが、2022年の見通しにも触れたい。消費者のコロナ慣れもあってリアルが活気付く1年になるとみているが、高額品などリアルならではの商品が売れるといったように、カテゴリーや商品特性によってバラツキが生じるように思う。

リアルからECへの消費者の行動変容も定着化しているとみられ、個別企業単位で好不調はあれども、全体としてリアルがEC市場の拡大を阻むまでには至らないだろう。

また、上場企業の直近の決算発表に目を通すと、ECへの比重をより高めようと動く企業を多く目にする。ECでSKU数のさらなる増加、MDの最適化も進むのではないか。恐らく実額で10%弱の伸長率となり、EC化率は9.3~9.4%あたりと予測する。とすれば、気は早いが2023年にはEC化率はついに日本も10%を突破するだろう。





そうなると、マクロ経済におけるECの位置付けが上がり、ECによる物価の影響、労働の効率化、法整備、SDGsへの寄与度といったように、一段上のレベルでECの在り方が議論されるようになると個人的には考えている。










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