2022.03.25

【中国越境EC市場】フューチャー、中国展開をトータルサポート

小柳みゆ社長

【ECソリューションマップ2022「越境EC編」】


フューチャーでは、日本企業の中国越境ECへの進出を一貫支援している。小柳社長自身はKOLとしても活動しており、現在の総計フォロワー数は約90万人。越境EC支援サービスを、グループ会社を有効活用しながら、外部の中間業者を挟まずに、極力「直接」提供できる点が強みだ。国内企業から進出に関する問い合わせが相次いでいるという。



――最近の中国EC市場について。

現在は、中国ECの大型セールイベントである、6月18日の「618(ロクイチハチ)」に向けて、準備を進めている。中国の大型セールイベントに参戦する場合、商品の申請など、さまざまな事前の準備が必要となる。多様なイベントが年中開催されているので、クライアント企業の要望やタイミングに応じた支援を提供できる。

中国ECでは、さまざまなプラットフォームを通じて広告運用などを行い、横断的に中国消費者にアプローチしていく必要がある。

当社では、各プラットフォームでの広告運用を行うほか、CVの動線として、大手EC店舗での販売も行っている。中国大手ECプラットフォーム「天猫国際」には自社店舗を設けている。クライアント企業の商品をそこで販売し、テストマーケティングする取り組みも行っている。
商品の魅力や物語を消費者に伝える接点を増やすためには、中国の主要SNSの活用も欠かせない。

昨今急伸している、動画プラットフォームに関わる支援も精力的に展開している。

――中国のインフルエンサーについて聞きたい。


▲ライブコマースを行う小柳社長

中国でのECの展開において、ライブ動画やSNSなどで販促を行ってくれる、中国のインフルエンサー「KOL(キーオピニオンリーダー)」は重要な存在だ。当社では計4000人のインフルエンサーと提携して、販促施策を講じている。提携のKOLは、日本にいる人もいれば、中国本土にいる人もいる。

私自身も、総計フォロワー数90万人のKOLとして活動している。クライアント企業のライブコマースなどのプロモーションの提案・運営を行う際は、KOLとしての視点から、各案件に最適なインフルエンサーを厳選している。

消費者により近い立場で情報発信を行う、フォロワー数万人規模の「KOC(キーオピニオンコンシューマー)」も積極的に活用している。直近では、国際女性デーである3月8日の前後に行う、中国ECのセールイベント「女王節」において、KOCを含む約300人の在日インフルエンサーと連携して販促を行った。

KOCの中には、代理購入を専門的に行うバイヤーもいる。そういう人は高い購買力を持つファンを抱えている。バイヤーはECプラットフォームで独自のコミュニティーを持っており、そこには「信用できるバイヤーが選定した商品を購入したい」というファンが集まっている。そのため、CV率が高い。こうしたバイヤーを活用したプロモーションにも力を入れている。

――貴社の強みは?

日本と中国に、当社のグループ会社が多数ある。そのため当社は、プロモーション会社、メーカー、OEM事業者、EC事業者、インフルエンサーという多角的な側面を持っている。中国本土からの依頼で、国内企業のプロモーションの案件を受けることもある。各事業の事情を考慮しながら、最前線の中国EC事情を踏まえて、最適な支援を提供している。


中国進出を包括的にサポート

そうした中で、戦略策定や、事業のコンサルティング支援も行っている。進出前の初期段階においては、中国ECの市場規模の大きさやメリットだけでなく、各企業の商材・ビジネスモデルと中国市場との相性によって生じるデメリットもしっかりお伝えする。そうした点について納得いただいた上で進出を開始するようにしている。

すでに中国進出をしている企業に、当社がコンサルティングとして参画するケースも少なくない。「新しい戦略を練りたい」「今の事業計画で問題ないか知りたい」などという、進出済の事業者からの相談も増えている。


「フューチャー」
https://www.future-8.com/






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