2020.04.14

TSIホールディングス、販売員がライブコマース 英国のオムニアプリ導入

「HERO」のサービスサイト

TSIホールディングス(HD)は4月13日、販売員によるライブコマースを実施する計画を発表した。英国のHero Towers Limitedが提供するオムニアプリツール「HERO」を日本のアパレル企業として初めて導入。子会社のLaline JAPANが展開する、ボディケアコスメを主力とする「ラリン」の5店舗で6月以降にテスト導入し、展開ブランドを拡大する計画だ。

TSIHDはリアル店舗とECを連動させるオムニチャネル化を推進している。最近は販売員のコーディネートを紹介するコンテンツのアクセス数が増加し、オンライン上でも顧客の質問にきめ細かく対応することが求められているという。

このような背景からリアルテイムに接客できるオムニアプリツール「HERO」を導入する。このツールはテキストメッセージやチャット、ビデオを使い、リアル店舗のスタッフとECサイトの顧客をつなぐ対話アプリ。

主な機能の1つが「ライブコマース」。ライブ動画を活用し、顧客の最も近くにある店舗の販売員が直接オンライン上で接客することができる。オンライン上で販売員が接客することで、顧客が満足するショッピング体験を提供でき、リアル店舗への来店も期待できると見ている。

Hero Towers Limitedのアリステア・クレイン社長は、「TSIグループとのパートナーシップを通じて日本市場でも『HERO』が活用されるようになることに喜びと誇りを感じます。これからは『HERO』を通じてECのお客さまには新しい、そしてより充実したショッピング体験を経験して頂けます」と語っている。

「HERO」は対話式コマースのリーディングソリューションとして、既に9カ国語に訳されており、世界中の小売店で活用されている。米国ではCredo Beauty、ダイアン フォン ファステンバーグ、デザイン・ウィズイン・リーチ、ハーヴェイニコルズ、ジョナサン アドラー、リーバイス、ナイキ、ラグ&ボーン、スリーなどがオムニチャネル戦略の柱の1つとして活用している。「HERO」を通じて接客することで利用者の購買率が14倍も高くなるという実績が出ているという。

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