2022.03.16

「ブランディア」、中国最の越境ECモール「京東全球購」に出店 高まる中国リユース需要に対応

BEENOSの連結子会社で、国内最大級のファッションリコマースサービス「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードは3月16日、中国最大級の越境ECマーケットモールである「京東全球購(JD Worldwide)」に正式出店した。日本発の中古ブランド品販売において、大手企業としては初の出店となる。BEENOSグループの培ってきたグローバルECのノウハウを活かし、海外販路における流通拡大の加速を図る。

デファクトスタンダードのファッションリコマースサービス「ブランディア」はこのほど、中国の越境ECマーケットモール「京東全球購」に正式出店した。「京東全球購」は、中国最大級のインターネット通販企業である京東集団(JD.com)による大手越境ECマーケットモールで、日本製品の販売にも力を入れている。

中国における中古ブランド品需要は伸長を続けている。中古ブランド品の購入割合は、リユースの定着した日本やアメリカ等が30%ほどなのに対し、中国では2019年時点で5%程度に留まっていたが、近年のサステナビリティの浸透といった消費者意識の変化からその需要が伸長している。中国における中古ブランド品購入者の50%以上がミレニアル世代、Z世代であり、今後Z世代の消費力の増加に伴い、市場の著しい成長が期待されている。一方で、中国国内の2020年のあらゆる分野の真贋鑑定数は2019年の1.5倍に伸長。その中で中古ブランド品は65%を占めており、信頼できる本物を購入できるマーケットプレイスに高い需要があるといえるとしている。

「ブランディア」は、2004年のサービス開始以来、ECに特化することでリユース業界においていち早くDXを推進。買取対象が約7000ブランドに及ぶ圧倒的対応力と、一日に約1万点を査定する大規模オペレーションの体制を培ってきた。「京東全球購」ではこれまで、中古ブランド品の出店を認めていなかったが、成長分野として中古ブランド品市場に注目していたとし、販売を本格化させるにあたり、「ブランディア」の日本における知名度と真贋の信頼性、大規模な出品が可能な体制が評価され、今回の正式出店に至ったとしている。

ブランディアは、アジアを代表するリコマースサービスとして成長するべく、中期目標として2025年までに海外販売比率50%を掲げている。2020年より各国のマーケットプレイスに直接出店し、リユース業で主要なCtoBtoBではなく、CtoBtoCで海外販路を強化。これにより各国の消費者のニーズを把握し、高需要地域に商品を販売することで、高価買取を実現する体制を強化しており、2021年9月期決算では、買取単価が前年比171%に伸長した。

「ブランディア」は、素早く確実な真贋判定の技術と、これまでに連携・出品してきた海外マーケットで蓄積した知見、特に中国のマーケットプレイスで培った経験とBEENOSグループのグローバルEコマースのノウハウを活かし、今回の出店においても商品の品質・信頼性を担保するとともに、オーダーから出荷まで、国内と変わらないスピードで対応する体制を構築。巨大な中国マーケットにおけるさらなる流通拡大を図るとしている。

海外販路展開と買取チャネル拡大の両軸によって、世界各国においてより需要の高いエリアに、求められる商品を販売することで、日本の顧客の買取価格にも還元を図るとし、どこよりも高い買取ができる構造を強化し、より高いレベルのサービスの提供を目指す考えを示した。




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