2022.03.16

若いペット飼い主のEC利用率は50%超 「ペットに関するアンケート」結果を公開

NGAは3月9日、独自に実施した「ペットに関するアンケート」の結果をまとめた「Pet Life Report 2021」を公開した。ペットにかけるお金の用途として、ペットサロンや保険、ペットOKレストランなどの利用が一般的となっている一方、施設情報が不足していると感じる人が6割を超えた。ペット飼い主のSNS利用率(80%)の高さ、若年層におけるペット用品のEC利用率の高さなどから、ペットライフのデジタル化が進んでいることもわかった。

「ペットに関するアンケート」は、2021年10月25日に「九十九里ビーチドッグフェスティバル2021」会場で実施した対面のアンケート調査。来場者223名から回答を得た。NGAはこの結果を「Pet Life Report 2021」として公開した。

ペットの月次コストを尋ねた問いでは、「1万円~3万円」と回答した人が46%ともっとも多かった。「3万円~5万円」と回答した人は11%、「5万円以上」と回答した人は4%で、月次コストを1万円以上かけている飼い主は61%に上った。年代別の月次コストでは、「5万円以上」の回答がもっとも多かったのは60代以上の飼い主(10%)だった。60代以上の飼い主は、「3万円~5万円」(7%)、「1万円~3万円」(67%)と合わせ87%が1万円以上の月次コストをかけており、定年近くや定年後の暮らしに若干余裕のある飼い主は、ペットにお金をかける傾向が見られたとしている。一方、20~50代も、月3万円以上の高額をかける割合が1割から2割弱の一定数(11~19%)存在することがわかった。



ペットサロンについて尋ねた問いでは、86%が利用経験があると回答した。利用頻度は、「月に1回」がもっとも多く48%、次いで「2~3カ月に1回」が25%だった。「月に2~3回」と高頻度で利用する人も9%いた。利用単価は「5000円~1万円」の割合が最も多く、約半数近くの47%となった。次いで「1万円~3万円」が42%だった。



ペット保険について尋ねた問いでは、約8割の79%が利用経験があると回答した。保険の利用単価は、8%が「3000円~5000円」、31%が「1000円~3000円」と、全体の7割弱が1000~5000円に集中した。ペット保険を検討する際のポイントは、「保険料」と回答した人が67%ともっとも多く、次いで「保証範囲」が26%だった。



ペットOKのレストランについて尋ねた問いでは、92%がペットOKのレストランを利用した経験があると回答した。一方で、ペットに関する悩みでは「一緒に行ける施設情報が不足」と回答した人が64%ともっとも多かった。悩みで次いで多かったのは、「ペットを世話する時間が足りない」(25%)だった。



ペット用品の購入ルートを尋ねた問いでは、どの年代においても既存のペットショップが過半数を超えた。しかし10代では半数、20~30代でも20%以上の飼い主がECを挙げており、若年層はECの利用率が高いことが分かった。



SNSの利用について尋ねた問いでは、SNSでよくペットの写真や動画を投稿すると回答した人が82%となった。年代別の割合では、100%ともっとも高かった10代を筆頭に若年層は割合が高い傾向が見られた。もっとも低い50代でも73%が投稿すると答えた。



ペット情報の検索について尋ねた問いでは、82%の人がペットの関連情報をよく検索すると合えた。その内よく使われている検索方法として、89%の人がSNSを挙げた。通常調べものをするときには検索サイトが上位にくるが、ペットに関しては検索サイトから探す人は10%に留まり、多くの人がSNSから情報を得ていることがわかった。



調査の結果についてNGAは、飼い主の6割以上が平均月1万円以上ペットにお金をかけており、年齢層が高くなるほどよりペットにお金をかける傾向が見られた。金額の使い道として、8割以上の飼い主にとってペットサロンや保険の利用とした一方、ペットOKレストランなどの施設情報がまだまだ供給の余地があることが分かり、今後のペット情報の充実に期待するという結果となったとの見解を示した。ペット情報の取得は、現在は8割以上の飼い主が利用するSNSが最も重要な情報元かつ情報発信元となっている。スマホやアプリの普及につれて、ECからペット用品を買う飼い主も特に若年層に増えていることが明らかになり、ペットライフのデジタル化は今後も続くものと思われるとした。

「Pet Life Report 2021」は、NGAのWebサイトからダウンロードできる。



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