2022.03.10

souco、小口保管がEC需要獲得 セールやライブコマースの在庫増に

1日1箱からレンタルできる

倉庫の短期間レンタルなど、物流マッチング事業を展開するsoucoでは、2021年7月から開始した、ECに特化した、倉庫レンタルの小口サービスが好評となっている。同サービスでは、全国各地で、段ボール1箱から倉庫スペースをレンタルできる。そのため、ライブコマースで商品をまとめて販売する際の保管場所などとして、需要が急拡大しているという。
 
同社の小口サービスの基本プランでは、段ボールであれば1日税別10円、パレットであれば1日同100円から、倉庫のスペースをレンタルできる。新商品発売やセール時など、一時的に在庫を抱えたい顧客からの需要が増えているようだ。

同社ではこれまで、何千坪という大きな単位で倉庫を借りる顧客が多かったという。「顧客の話を聞く中で、小口の需要の大きさを感じた。おせちなどの季節商材や、セール時など、一時的に在庫を抱えたい企業からの需要が大きい」(中原久根人社長)と話す。
 
小口のサービスは2021年7月から開始。同8月には冷凍・冷蔵のサービスも開始した。そのため、食品EC業界からの問い合わせも多いという。「食品の業界は、おせちやクリスマスケーキなど、イベントに合わせて短期間に大量の在庫を用意するケースが多い。必要となる期間が短いため、自前の倉庫を設置するには、高いリスクが伴う。そう感じている企業も少なくないようだ」(同)と話す。
 
最近では、インフルエンサーによるライブコマースを行っている企業が、同サービスを利用したという。「その企業には、自社倉庫がなく、普段の在庫は事務所に保管していた。保管場所が少なく、ライブコマース時の在庫保管場所を確保したいとのことだった」(同)と話している。



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