2020.04.14

【ファンづくりの秘訣】「サンクトガーレン」サンクトガーレン、4月1日限定商品が即日完売

岩本伸久代表

地ビール蔵のサンクトガーレンは、毎年4月1日のエープリルフールに「うそのような」新作ビールを発表し、ECで限定販売している。今年の「ドリアンIPA(アイピーエー)」は、用意した3000本が即日完売した。

サンクトガーレンが今年のエープリルフール企画として発表したのは、トロピカルな風味が持ち味の「ドリアンIPA」だ。


4月1日限定販売の「ドリアンIPA」

発売当日に公開したランディングページ(LP)では、フルーツの王様「ドリアン」の強烈な臭いに耐えながら商品開発を進める岩本代表の姿を掲載。商品紹介とともに、「4月1日限定販売」と大々的な告知を行った。

日付が変わる瞬間から販売を開始した「ドリアンIPA」は、「正午ごろには用意していた3000本が完売した」(岩本代表)と言う。「4月1日限定販売」という言葉の通り、エープリルフールの企画ビールを購入できるのは毎年この機会のみ。

サンクトガーレンは、LPで「実際臭いです」という言葉とともに、「ぜんぶドリアンのせいだ」というハッシュタグを用意。ユーザーによる情報共有の機会も提供している。

サンクトガーレンはエープリルフール企画を2010年から続けている。「お客さまを楽しませられる機会」(同)として始めた取り組みだが、販売に至るまでは、企画立案から試作と、丸1年をかけて製品化を進めていくという。

熱心なブランドファンにとって4月1日は、同社の「攻めた新作ビール」がお披露目される場として半ば恒例行事化している。「当日まで、会社として具体的な発信は行わないが、ユーザーや取引先から『今年も楽しみにしている』といった声をいただくことも多い」(同)と言う。


「サンクトガーレン」

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