2022.03.07

フューチャーショップ、EC事業者アンケート後編を公開 約7割の事業者が多店舗展開

フューチャーショップは3月3日、運営するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」「futureshop omni-channel」を利用するEC事業者に実施した「EC活用の実態とアフターコロナの展望についてのアンケート」の結果から、ECモール運営状況や実店舗との連携などをまとめた自社EC調査レポートを公開した。約7割の事業者が多店舗展開していることなどがわかった。

「EC活用の実態とアフターコロナの展望についてのアンケート」は、2021年12月に「futureshop」シリーズを利用中のEC事業者に実施したもので、250の回答を得た。今回公開した後編となるレポートでは、問5~7の結果を集計。「自社EC・モールの多店舗展開状況」「実店舗運営状況」「自社ECでの顧客データ活用状況」をインフォグラフィックにまとめて公開した。実店舗・ECいずれも片方のテーマで調査されることは多いが、双方を題材にした調査内容はいまだ少なく、小売事業者に役立つ内容であるとの考えを示した。

また、2020年のコロナ禍において自社ECを新たに開店した事業者は多い一方で、ECモールでは売上を立てている事業者でも自社EC運営では苦労しているといった悩みも寄せられているとし、今回の調査では、売上アップや顧客とのつながり強化を実現するためにどのような施策を行っているかや、ECモールより自社ECの売上を伸ばしている事業者にその要因を尋ねた。最近自社ECの運営を開始した事業者や、現在自社ECの壁に直面している事業者にも参考になる部分が多いとしている。

アンケートに回答した事業者のECサイトの業種は、「アパレル・ファッション」がもっとも多い34.4%、次いで「日用品・雑貨・インテリア」(16.4%)、「食品・スイーツ」(12.0%)となった。futureshopの利用ユーザー層を反映し、「アパレル・ファッション」が多くを占めている。

自社ECと同じく、ECモールへの出店も事業者の大きなテーマであるとし、問5では「自社EC・モールの多店舗展開状況」を尋ねた。その結果、大多数(72.0%)が自社EC以外にもECモールに出店していることがわかった。「これまでECモールに出店したことはない」は21.2%、「過去ECモールに出店していたことがあり、今はしていない」は6.8%だった。

EC事業者の実店舗運営状況について尋ねた問6では、およそ半数(53.6%)が実店舗を運営していると回答した。

顧客データをもとにしたCRMなど、モールECよりも戦略の自由度が高まっている自社ECでの顧客データの活用状況を尋ねた問7では、「これから活用する」が59.6%ともっとも多く、「活用できている」の30%と合わせ、約9割の事業者にとって、顧客データの活用は自社ECの大きなテーマになっている様子だとしている。

フューチャーショップでは、その他の設問の回答を含むホワイトペーパーを自社サイトにて提供している。



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