2022.03.05

老舗みりんメーカー「九重味淋」、創業者宅を起点にOMO推進 体験を提供、顧客拡大

創業者の自宅を改修

みりんの製造や販売を行う九重味淋は、OMO(店舗とECの融合)に注力している。2018年に創業者宅をリノベーションし、直売店とレストランを開店した。コロナ禍になった現在でも、店舗に来店した顧客がECサイトを利用し、EC売上高の増加につながっている。

九重味淋は、今年で創業250周年を迎える、老舗のみりんメーカー。ECサイトを開設する前までは、BtoBをメインとして事業を行ってきた。BtoCとしては、カタログ通販を行い、電話とFAXのみで注文を受け付けてきた。

2005年に「楽天市場」に出店したが、カタログ通販の利用者が多かったという。顧客層は60~70代の女性客が多数を占めた。さらに幅広い年代層からの購入を目指すために、新たな集客方法の考案に注力した。

「体験型のテーマパークを作りたかった。その場に行くとみりんの歴史を知れて、料理を楽しめる場があれば面白いと感じていた。それが直売店とレストランを開店する理由だった」(営業推進課 足立ゆかり氏)話す。



▲営業推進課 足立ゆかり氏

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