2022.03.05

ヴィーガン食品のECサイト「T’sレストラン」、「だし」が人気 主婦のリピーター獲得

下川万左子社長(写真右)と下川万貴子取締役

飲食店の経営、食品の販売を手掛けるTOKYO―T’sは、2016年3月からヴィーガン食品を販売するECサイト「T’sレストラン」を運営している。

主力商品は「T’s野菜だし」「T’s中華だし」(ともに税込500円)で、主婦のリピーターが多いという。「ヴィーガン料理は、だしが重要となっている。植物性のものしか使用しないため、薄味になりがちで、物足りなさを感じることがある。このだしを使用すれば、肉、魚などを使わずとも、レストランに近い味が楽しめる」(下川万貴子取締役)と話す。

「T’sレストラン ヴィーガンヌードル」(担担麺、酸辣湯麺、醤油、税込216円)は、購入者の6割が男性。2020年4月の緊急事態宣言より、自宅にいる時間が増え、ライフスタイルを見直したいという理由から、購入に至るケースが多いようだ。カップ麺なので男性が手を出しやすいほか、非常食としてまとめ買いする人も多い。また、SDGsを意識している企業が、福利厚生の一環として、ケースをまとめて注文することもある。

同社はヴィーガン専門のレストランを東京都目黒区で経営している。ECサイトはこのレストランの来店客などの口コミで認知が広がった。インスタグラムなどSNSでは、フォロワーから応援の声や意見をもらうなど、コミュニケーションの場となっている。

コロナ禍でレストランに行けなくなった顧客に向けて、カップ麺よりも店の味に近づけた「T’sレストラン担担麺」(税込1200円)の販売も開始した。肉や魚、卵だけでなく、ネギ類なども不使用。「幅広い人に食べてもらえるように仕上げた」(同)としている。

同社は、食を通じて健康の大切さを発信していきたいと考えている。健康にも環境にも優しい食事がもっと身近になり、ライフスタイルに溶け込んでいってもらいたいという。

今後は、「ヴィーガンや健康食を自宅でおいしく簡単に調理できるように、サポートできる商品を増やしていきたい。食育という観点で、子ども向けの商品も考えている」(同)と話す。


「T’sレストラン」
http://ts-restaurant.shop-pro.jp/



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