2020.04.14

スタージョイナス、新規顧客の増加とCVR6倍を一気に実現 秘訣は2サービス一括導入

スタージョイナス 経営企画室 EC運営 マネージャー 林大貴 氏(写真左)とpopIn Eコマースソリューション事業部 部長 吉岡真宏 氏


TSIホールディングスグループでスニーカーブティック「UNDEFEATED(アンディフィーテッド)」やセレクトショップ「FIGURE(フィギュア)」、ライフスタイルブランド「IN THE HOUSE(イン・ザ・ハウス)」を展開するスタージョイナスは、成熟化が進むファッション業界の中で、成長を続ける注目企業だ。大手企業がリアル店舗を縮小する中、出店攻勢を続けており、昨年11月にリニューアルオープンした「渋谷パルコ」に出店した、カルチャーとファッションを掛け合わせたブランド「BAIT(ベイト)」も話題を集めている。そんなスタージョイナスはEC展開にも注力しており、昨年4月に中核ブランドである「UNDEFEATED」と「FIGURE」のECサイトを刷新した。ブランディングやUI/UX、コンテンツに注力する中、さらなる新規ユーザーの獲得、コンバージョン率(CVR)の改善を図るため、popInの提供する2サービスを導入した。画像認識AIサービス「popIn Action(ポップイン アクション)」を導入したことで、平均値と比較して画像検索経由のCVRは約6倍に拡大。ネイティブアドネットワーク「popIn Discovery(ポップイン ディスカバリー)」から集客したユーザーの新規率は95%を超え、手応えを感じている。さらにこの2サービスを同時に導入することで、「popIn Action」は無料で活用できているという。スタージョイナス 経営企画室 EC運営 マネージャー 林大貴氏とpopIn Eコマースソリューション事業部 部長 吉岡真宏氏に、両社が実践しているECやマーケティングのアップデートについて聞いた。                 


注目集める4ブランド


――スタージョイナスが展開しているブランドの特徴は?

林:4つのブランドを展開しています。最も規模が大きい「UNDEFEATED」は、LA発のスニーカーブティック。米国のブランドのライセンスを取得し、日本で運営しています。リアル店舗を19店、ECは自社ECサイトのみを展開しています。「FIGURE」は、ドメスティックブランドを中心としたセレクトショップ。静岡と札幌に2店舗を展開し、ECは自社ECサイトに加え、「楽天市場」「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」「Yahoo!ショッピング」「Amazon(アマゾン)」に出店しています。

「IN THE HOUSE」は、アパレルを中心としたライフスタイルブランドで、オリジナルとセレクトの両方を取り扱っています。ECは自社ECサイトと「ZOZOTOWN」の2店舗です。「BAIT」は米国のブランドで、昨年11月から日本展開を開始しています。渋谷パルコと大阪に路面店を出店しており、スニーカーとアパレル、フィギュアなどのトイ商材を取り扱っています。ECはリアル店舗に先行して昨年10月に自社ECサイトを開設しました。「ZOZOTOWN」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」にも出店しています。


スタージョイナス 林大貴 氏

――リアル店舗とECのバランスは?

林:両方とも注力しています。リアル店舗は昨年だけで7店舗を開設しました。ECも強化しており、「UNDEFEATED」と「FIGURE」の自社ECサイトは2019年4月、リニューアルしました。「UNDEFEATED」はグローバルでのブランド統一のために、デザインを一新。「FIGURE」は外部のスタイリストやライターと協業して、ウェブマガジンを新設しました。「FIGURE」はセレクトショップですので、コモディティ化した商品を多く取り扱っています。商品の魅力をしっかり伝えるために、ウェブマガジンでのコンテンツ配信を強化しています。商品の魅力を伝えるコンテンツは、メーカーとの取り引きにもプラスになります。コンテンツが増えたことで回遊率や滞在率に良い影響がありました。コンテンツマーケティングを強化し、集客に役立てる狙いもあります。

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