2022.02.24

ユーグレナ、4年で売上高1000億円目指す ヘルスケアとバイオ燃料の両輪で

ミドリムシを原料にした、健康食品や化粧品を展開するユーグレナは2月7日、2021年12月期の決算発表の中で、2026年12月期までに、売上高1000億円を目指す方針であることを明らかにした。健康食品や化粧品などのヘルスケア事業の売上高を500億円に伸ばす。2021年に商用化に着手したバイオ燃料事業についても売上高500億円の達成を目指す計画だ。

ユーグレナの2021年12月期の連結売上高は、344億2000万円だった。ユーグレナは決算期を9月から12月に改めたことで、15カ月間の変則決算となっている。2020年9月期の売上高は233億円だった。

2021年5月には老舗の通販会社キューサイを買収。下半期に当たる7‐12月には、キューサイの売上高126億9600万円が上乗せになった。

取締役代表執行役員の永田暁彦CEOによると、キューサイは広告投資が拡大したことで、売り上げが増加したという。キューサイ以外のユーグレナやMEJなどが展開するヘルスケア商品の2021年10‐12月の売上高は、広告宣伝の投資額を縮小したことから、前年同期間比で縮小した。ただ、2021年1~12月の1年間の売上高は、前年同期間比で増収になったとしている。

決算説明会に登壇したユーグレナの出雲充社長は、2026年12月期までに売上高1000億円の達成を目指す考えであることを明らかにした。キューサイを含めた、ユーグレナやMEJなどを合わせた売上高で、売上高500億円を目指すとしている。昨年実用化したバイオ燃料「サステオ」の事業では、建設中の、バイオ燃料の商業プラントが、2025年に開業する予定だ。「サステオ」の国内での販売が進めば、売上高500億円規模に成長するとしている。

出雲社長は「相当自信を持ってやっていく。ヘルスケアとエネルギー事業のほかに、サステイナビリティーを重視した取り組みを進め、新規事業の柱にしていく」とも話している。



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