2022.02.21

ライトオン、「コスト半減」「運用負荷低減」を実現 データマーケティングツールのリプレイス成功事例

ライトオン 商品統括部 オムニチャネル部 ECチーム 大野一郎氏(左)、三原宏典氏(右)


ライトオンは、プライベートブランドやナショナルブランドを取り扱うジーンズセレクトショップを展開しており、年齢や性別を超えた幅広い層の顧客に支持されている。現在、ECと店舗を横断するOMO施策や、顧客体験価値の向上、ファン化の取り組みなどに注力している。そのような背景を受け、同社はこのほど、データ集積の基盤として利用していたCDP(カスタマーデータプラットフォーム)ツールのリプレイスを決めた。新たに、データの取り込み・加工・統合・抽出・活用をノーコードで実現できるデータマーケティングツール「b→dash」を導入したという。導入によって、データマーケティングツールに関わるコストが半減。運用負荷の低減も実現できたそうだ。その裏側について、ライトオンのEC事業を牽引する、商品統括部オムニチャネル部ECチームの大野一郎氏と三原宏典氏に話を聞いた。



――データマーケティングツールをリプレイスした経緯を教えてください。

大野:当社では、「店舗会員のECサイトへの誘導」や「EC会員の店舗への来店誘導」といった、EC・店舗間での相互送客に注力しています。EC・店舗の相互送客の施策を実行するにあたっては、「店舗会員の中から、ECサイトでの購入経験がないお客さまを抽出する作業」や、「EC会員の中から、店舗での購入経験がないお客さまを抽出する作業」が必要となります。そのためには、店舗のデータとECのデータを統合し、施策が実施できる状態に加工する必要がありましたので、以前より、カスタマーデータプラットフォームを活用することで、データの統合や加工を実施していました。

一方で、使用していたカスタマーデータプラットフォームでのデータ統合作業において、当社にとってネックになっていた要素がありました。それは、「SQL(データベースを操作するために使用する言語)のスキルが必須である点」でした。当社にはSQLを理解している社員がいたのですが、施策を実施するたびに、その社員にSQLを用いたデータ準備作業を依頼する必要があり、負荷が高まってしまっていました。そのため、「SQLの知識がないメンバーでも、スピード感を持ってデータ準備を行えるようにしたい」という思いがありました。

また、以前導入していたツールには、一定のコストがかかっていました。可能であれば、「実施している施策はそのまま、コスト面をもっと抑えたい」という思いも持っていました。


商品統括部 オムニチャネル部 ECチーム 大野一郎氏


――なぜ、「b→dash」の導入を決めたのでしょうか?

大野:導入を決めた理由は大きく三つあります。

一つは、ノーコードで、SQLの知識がなくてもデータの準備ができるという点です。「b→dash」に搭載されている「Data Palette」という機能を活用すれば、ECと店舗のデータの統合や加工作業が画面操作のみで完結できます。

二つ目は、費用を約半分に削減できたということです。もともと利用していたツールと比較すると、実施できる施策はそのままで、大幅なコスト削減につながりました。

そして三つ目は、データマーケティングに関する、さまざまなノウハウを教えてもらえることでした。「b→dash」のカスタマーサクセス担当と週ごとに打ち合わせを実施できました。打ち合わせでは、その場で施策に対するアドバイスをもらえますし、運用方法を一緒に検討してくれます。

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