2022.02.14

DCMホールディングス、家電ECのエクスプライスを買収 両社の強み生かし、OMO推進

全国でホームセンターを展開するDCMホールディングスは2月10日、家電EC「XPRICE(エクスプライス)」などを運営するエクスプライスと資本業務提携を締結した。3月24日にエクスプライスの全株式を取得する予定。取得価額は非公開。ECに強みを持つエクスプライスを傘下に収めることで、リアル店舗とECの相互利用の促進などを強化する考え。 

エクスプライスは、2004年の創業以来ECに特化し、家電を中心とした豊富な品揃えと、顧客の安心・便利に寄り添うサービス展開を通じて、企業理念である「お客様の生活を豊かにする最高の満足と感動を」の実現に向けて事業を拡大してきた。2021年4月からは、「家電ECならではの究極(Xtreme)のサービスを、信頼できる価格(PRICE)でご提供する」という想いを込めたリブランディングに取り組んできた。その結果、自社サイトにとどまらず、「楽天市場」「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」及び「Amazon」をはじめとするECプラットフォームにも出店する日本最大級の専門店EC事業会社として、多くの賞を受賞するなど利用者の支持を得ている。

DCMホールディングスは、2006年9月に地域に根差したホームセンターであるカーマ、ダイキ、ホーマックが経営統合し、設立された。以降、各地で展開するホームセンターがDCMグループに参画し、その輪が広がっている。これまで培ったノウハウを最大限に発揮し、DIY推進に向けた売場づくりと啓発活動を柱とする「DIYの専門化」、顧客との長期に渡る信頼関係を築くための「DXの推進」に注力している。

リアルに強みを持つDCMホールディングスは、ECに強みを持つエクスプライスと連携することにより、EC 事業のリアル店舗活用や相互送客、非家電領域での商品ポートフォリオ拡充、物流スピードアップ並びにコストダウンなど、様々な事業上のシナジーが発揮できると考えている。

今回の資本業務提携後もエクスプライスの法人や経営陣等はこれまでと変わりなく、家電の仕入・販売は引き続き独立して行う。その上でDCMホールディングスの多様な経営資源を活かし、リアル店舗の活用や相互送客、非家電領域の品揃えの拡充、物流のスピードアップとコストダウン、上場企業としての信用力向上、資金力の強化など、事業上のシナジーを創造し、顧客の安心・便利を追求していく考えを示した。

これによりエクスプライスの家電EC事業の成長を加速させるとともに、DCMグループにおけるデジタルシフト戦略の一翼を担い、相互の事業発展を目指すとしている。



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