2022.02.21

進化するUGC!ユーザー目線で伝える新たな商品価値【ビジュアルコマースの時代<第2回>】


商品の新たな利用方法を訴求


UGCは当初、商品の利用シーンをユーザーコンテンツで見せ、購入後のイメージを喚起する目的で利用されることがほとんどだった。ブランド側が作成する商品画像は、あくまで商品のデザインやスペックをフラットに見せる目的で作成しており、モデルを起用した画像も着こなしや利用のイメージを伝えることしかできなかったからだ。

UGCであれば、生活感のある背景の中で商品が用いられているシーンを集めて伝えることができる。UGCをECサイトに掲載することで、商品のリアルなイメージを伝えやすくなり、購入を後押しする効果があるというわけだ。

このような利点を生かし、UGCマーケティングを実践するブランドが増え、さらにユーザーのSNS活用が加速するに従い、UGCマーケティングが進化を遂げている。「ユーザーのリアルな利用シーン」だけでなく、「新たな商品の利用価値」までもUGCで伝えられるようになっているのだ。

「ユーザーの写真を撮るクオリティが上がっていたり、撮影デバイスの進化によって、多様なシーンで撮影した”映える”商品画像の投稿が増えている。ワークマンさんのUGCが顕著な例だと思う。同じアウターでも海釣りをしているシーンの画像だったり、キャンプをしているシーンの画像だったりをECサイトに掲載していることで、この商品が釣りでもキャンプでも活躍するアウターであるということを伝えることができる。ワークマンさんは公式アンバサダーを抱え、商品開発や販促など様々な施策を進める一環で、アンバサダーを追いかける一般ユーザーの投稿を許諾を取りながらUGCをコンテンツ活用するとともに、よりユーザーと密に連携して、効果的な発信をしてもらっている。こうした取り組みがワークマンさんの商品の新しい魅力を伝えたり、新しい顧客層を開拓することに貢献している」(同)と話す。


▲「ワークマン公式ECオンラインストア」ではユーザーが多様なシーンで撮影した画像を掲載している

ユーザーのSNS活用や撮影デバイスが進化することで、UGCのビジュアルが多様化し、ブランド側が訴求できるイメージの幅も広がっているというわけだ。

DIYパーツの「LABRICO」はパーツを活用したインテリアの実践的なイメージをUGCで伝え、アクセサリーパーツの貴和製作所は手作りアクセサリーの完成イメージをUGCで伝えている。


▲「LABRICO」はインテリアの実践的なイメージをUGCで伝えている

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