2022.02.21

進化するUGC!ユーザー目線で伝える新たな商品価値【ビジュアルコマースの時代<第2回>】

【新連載】到来!ビジュアルコマースの時代~「デジタル接客力」最新強化術~

<第2回>進化するUGC!ユーザー目線で伝える新たな商品価値


画像や動画などビジュアルを効果的に活用したECが”当たり前”になる中、SNSなどへ投稿されたユーザーコンテンツを活用するUGCマーケティングが進化している。画像付きレビューとして商品の信頼性を担保する手法として用いられ始めたUGCは、多様な商品カテゴリーのブランドで活用されるようになり、商品の新しい魅力を伝える手段として重宝されている。進化するUGCの最前線を、EC業界のビジュアルマーケティングをけん引するvisumoの井上純取締役とともに追った。


インスタが発信の質を変えた


UGC(User Generated Content)マーケティングとは、一般ユーザーが作成したコンテンツを活用し、認知拡大を狙うだけでなく、商品の魅力を訴求したり、購入を促進する販促手法のことを指す。インスタグラムなどのSNSに投稿された商品の画像を、ユーザーの許諾を得た上でECサイトやオウンドメディアに掲載することで、自然な形で商品の利用方法や楽しみ方を伝えることができるわけだ。

10年程前にCGM(Consumer Generated Media)という言葉が国内のマーケティング領域でよく聞かれるようになった。CGMは掲示板やクチコミサイトなど、一般ユーザーが参加してコンテンツができていくメディアのこと。ECサイトにおいても、ユーザーが投稿できるブログ機能を実装したり、SNSと連携するなどして、商品のファンが集まる場を作り、販売促進につなげる動きが起きていた。

インスタグラム(インスタ)が国内でも普及するに従い、ユーザーが発信するコンテンツの質が変わっていった。テキスト中心から画像や動画などビジュアルコンテンツ中心になっていったのだ。物や人だけでなく、ライフスタイルを発信するメディアとなっていったインスタの投稿は、商品のイメージを訴求するのに最適だった。


▲インスタがユーザーコンテンツの質を変えた

「2015年くらいにはグローバルでビジュアルで訴える新たなUGCマーケティングが一般化していたと思います。アップルやナイキ、コカ・コーラなどメジャーなブランドが活用し始め、広まっていきました。その当時の日本では事例は全くありませんでしたが、当社も国内でUGCマーケティングを推進すべくUGC活用ツール『visumo』を開発しました。そこから数年で400社以上に導入していただくまでになりましたが、ライフスタイルを映し出す新しいUGCが消費者が求めるコンテンツであったと認識します。当社顧客のデータからもECサイトでインスタグラムの様な”映える”コンテンツを設置することで、トラフィックが10%以上向上する事例もでてきています」(visumo 井上取締役)と振り返る。

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