2022.02.12

ecbeing、クロスシーと資本業務提携契約を締結 中国市場向け越境EC事業の連携強化

ECサイト構築大手のecbeingと日中間のクロスボーダービジネスを行うクロスシーは2月9日、資本業務提携契約を締結した。クロスシーがecbeingを引受先とする第三者増資を実施。両者の連携を深め、中国市場向けソーシャル越境EC事業の推進を図る。

クロスシーはソーシャルメディア上で活躍するインフルエンサーによる中国市場向けのマーケティング事業を行っている。中国の主要ソーシャルメディアである「微信(WeChat)」「抖音(Douyin)」「小紅書(RED)」などのプラットフォーム上におけるEコマース市場が成長している中国市場に向けて、日本企業の効果的な越境ECによる海外拡販を支援している。

ecbeingは、日本国内の大手から中堅企業に、ECサイト構築のシステムをはじめとするEC運営のトータルソリューションを提供している。クロスシーとecbeingは、2021年11月に業務提携を行い、日本でECサイトを運営する企業への中国向けソーシャル越境ECのソリューション提供で連携してきた。今回、両社は資本業務提携を行い、関係強化によりビジネス面、システム面での連携を高め、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。

具体的には、ecbeingを利用するEC事業者の中国向け販売戦略や課題に応じた中国ソーシャル越境ECへの出店、実際の運用、商品のプロモーションまでのトータルでのサポートの実施する。ecbeingとクロスシーのシステムを連携し、ECサイトを運営する事業者の日本国内向けECと越境ECの情報の一元管理できる。

クロスシーのネットワークに参加している在日中国人300名以上のインフルエンサー、在日クリエイターによるプロモーションを迅速に実施する。トライアル運用によるソーシャルECでのテストマーケティングの提供を通じ、日本国内のECサイト運営事業者が販売する商品の中国市場でのポテンシャルの確認、海外進出時のリスクの低減を挙げ、その施策の実現を両社共同で推進していく。

今回の業務提携にあたり、クロスシーの田中祐介代表は、「クロスシーは海外へ商品やサービスを拡販したい日本企業のニーズに応え、中国の消費者が求める日本の良い商品を楽しんで購入頂くために必要とするソリューションとしてソーシャルメディアを通じた越境EC事業を展開してきました。今回の資本業務提携によりクロスシーとecbeingは進化し続ける中国のEC市場への拡販を両社の保有する知見を活用し、連携を深めることで日中相互の文化交流、越境販売の促進に貢献してまいります」とコメントした。

ecbeingの林雅也社長は、「Eコマースにより、日本国内における販売の地理的な制約はこの20年で大幅に改善され、生活者のライフスタイルが大きく変化しました。テクノロジーの進化によって、海外との取引についても円滑になる時代が近づきつつあります。海外取引の中でも中国については、特に市場が大きいとともに、独自のEコマースの発展をとげており、技術的にも運用面においても中国に特化した対応が求められます。中国のEコマースに強いクロスシー様と業務提携することで、弊社ご利用のクライアント様の中国越境へのニーズに迅速に対応することができるようになりました」とコメントしている。



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