2022.02.09

【自動棚搬送ロボットを活用】CROOZ EC Partners、ギークプラスと従量課金制EC物流センターを共同開設

クルーズの100%子会社であるCROOZ EC Partnersは2月7日、自動棚搬送ロボットで業界においてトップシェアを誇るギークプラスと、自動棚搬送ロボット「EVE」を活用した従量課金制のEC向け物流センターを共同開設した。省人化により、年々増加する作業費の圧縮、人員不足の解消に貢献を図る。

CROOZ EC Partnersは、ECサイトのシステム構築から運用支援、フルフィルメント等EC運営に関わる各種ソリューション事業を提供するクルーズの100%子会社。ECサイト運営のソリューションをワンストップで提供する。一方、2015年に中国で操業したギークプラスは、グローバルで200社・2万台以上の搬送型ロボット(AGV)の導入に成功。2017年に日本法人を設立後、DHLサプライチェーンや、大和ハウス、NIKEなど、大手物流プレイヤーに相次いで導入されており、国内でも最大手の地位を確立している。

両者はこのほど、ギークプラスが提供する自動棚搬送ロボット「EVE」を活用したEC向け物流センターを共同開設し、従量課金制での利用を実現した。同センターでは、これまで“人”で行っていた商品の入荷やピッキング作業を“ロボット”に替えて行うことで、作業時間を大幅に削減することができる。同ロボットを用いる他センターでは、保管能力が2倍、出庫能力が3倍になったという結果も出ており、同センターでも大きな効果が期待きるとしている。省人化を図ることで、年々増加する作業費の圧縮、人員不足の解消に寄与する。また、ロボットが作業を代替することで作業が平準化するため、EC独特の物流波動にも耐えうる倉庫現場が実現した。

昨今のEC需要拡大に伴い、CROOZ EC Partnersの物流センターにおいても出荷量が増加。それに耐えうるだけの作業人員が必要な一方で、年々リソースを確保することが困難になってきている。更に多様化するEC事業者のあらゆる物流ニーズに対応することも求められており、高いスキルセットが必要となっていることもリソース確保の難易度を上げている要因となっているとした。こうした状況を受け、ギークプラスと協業し、自動棚搬送ロボット「EVE」を倉庫現場に導入することで、庫内作業の自動化を目指したとしている。

同物流センターの開設にあたり、CROOZ EC Partnersの工藤武尊代表取締役社長は、「これまで当社では『出荷できない=ユーザーに遅れて届く」』いうEC物流ならではの課題を抱えておりましたが、ギークプラスさんとの共同プロジェクトによって解決の見通しが立ちました。繁忙期に物流がボトルネックで売上・販売が強化できない、といったクライアント側の課題を解決する、事業・売上の最大化に直結する物流センターであり、単純なコスト削減だけではないソリューションが魅力的になるのではないかと考えています」と述べた。

ギークプラスの佐藤智裕代表取締役社長は、「『EC配送のサービス品質は改善したいが、自前のロボット投資はハードルが高い』、そのようなお客様の声をたくさんいただいておりました。この度CROOZ EC Partnersさんとの共同で、この様な物流課題への解決策として、従量課金制で利用できるロボット物流を提供するセンターを立ち上げることができました。当センターでは、ロボットメーカーとしての知見を活かし、ロボット特性を加味したシステム連携やロジックの最適化を通じて、出荷効率 / 出荷キャパシティの最大化を図ります。この取り組みにより配送リードタイム短縮、より安定したオペレーションの実現等の充実したサービスをECご利用者様に届けられる仕組みを実現化できると信じています」とコメントした。



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