2022.01.28

【「au PAY マーケット」ライブコマース戦略を八高本部長に聞く】商品購入MAUは50%増 無料提供は3月末まで延長へ

auコマース&ライフ 経営企画本部 八高正規本部長


auコマース&ライフは2021年11月、ECモール「au PAY マーケット」の出店店舗に対し、ライブコマースが行える機能の提供を開始した。ライブコマース自体は2019年7月、エブリーおよびKDDIとスタートしている。auコマース&ライフ経営企画本部の八高正規本部長に、ライブコマースの現状や今後の予定を聞いた。


吉本興業と包括的に実施


――ライブコマース自体は以前から手掛けている。現状は?

2019年7月に「ライブTV」というライブコマースを開始している。現在、月に20~30本のライブコマースを配信している。ライブコマースのベースとなるのは、引き続きエブリーと制作を含めて連携しているところと、吉本興業さまと包括的にライブコマース事業を進めており、お笑い芸人の方に積極的に参加していただいて、彼らが持っているエンターテインメント性を入れながら、新しいライブコマースの形を作っている状況だ。

――これまで実施してきたエブリーとの取り組みや、吉本興業とのライブコマースによる成果は?

商品の購入MAU(月間アクティブユーザー数)に関しては、前年比50%増ぐらいで成長している。「au PAY マーケット」全体でもライブコマース経由での購入は約2割程度あり、視聴者数なども昨対比で倍増は超えてきているので、ライブコマースに関しては一定の強みがあると思っている。 


臨場感、限定感、シズル感


――ライブコマースを手掛けてきて、ライブコマースの流儀というかノウハウというのはあると思うか?

個人的には臨場感×ライブならではの限定感×シズル感が3つ掛け合わさるとよりお客さまに伝わり購入いただきやすいと思っている。まず1つは、静止画とは違うので、知識や熱意を持っている人がきちんと伝えないと伝わらない。よりリアルタイムで、その商品について、知識や熱意のある説明によって視聴者の方が一緒に参加していると思ってもらえるかが重要と捉えている。2つ目は、そのときに買わなければいけないというライブならではの限定感で最後の後押しで何をするか。それが価格なのか、ポイントなのか、それともおまけなのか、それはその商品とかメーカーによっても違うと思うが、限定感というのをいかに出せるかを大切にしている。最後に3つ目が、動画でしか出せないようなシズル感も商品ページの画像だけでは伝わらないライブコマースに必要不可欠なものだと思っている。食品カテゴリーでいうと、湯気であったり、おいしさであったり、あとは動画でしか出せない音とかもその1つだ。

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