2022.01.28

【楽天新春カンファレンス2022】三木谷社長「流通総額10兆円は前倒しできる」 成長戦略やグリーン化を語る

「楽天新春カンファレンス2022」で講演する三木谷浩史社長


楽天の赤いロゴが緑に変わる?!


最後のセクションのテーマは、「グリーン!!グリーン!!グリーン!!」。楽天は社会的プラットフォームとしての存在感を高めており、率先してサステナビリティ施策に注力するという。



「楽天は『RE100』に加盟し、使用するエネルギーを2023年までに再生可能エネルギー由来の電力(再エネ)100%にするという目標を掲げている。楽天単体では目標を前倒し、2021年に達成している。今後、連結子会社も含めて早急に達成したい」(同)と話す。

楽天のエネルギーサービス「楽天エナジー」では、法人向け再エネ供給メニュー「REco(レコ)」を提供している。自社が率先して取り組むだけでなく、サービス面でもサステナビリティの普及に貢献する。

サステナブル商品を取り扱う「EARTH MALL with Rakuten」にも注力している。

「サステナブルへの消費者の関心はすでに高い。購入経験があったり、購入経験はないが興味あるという人は、すでに全体の81%に達している。この状況を考えると多少、価格がアップしても、サステナブルに向かっていくという姿勢が店舗や商品のファンを増やしていく時代に突入したのだと思う」(同)と分析する。

サステナブルへの関心の高さを背景に「EARTH MALL with Rakuten」のアクセス数は前年同期比約4.5倍と伸びている。流通総額も同約4倍と拡大している。現在は約12万7000点のサステナブル商品をそろえているが、今後さらに増えそうだ。



「将来的には『楽天市場』のすべての商品がサステナブル商品にならざるを得ないと思っている。ならざるを得ないのであれば、率先してやった方がいい。後塵を拝すよりも、前向きに取り組むことで、ファンを増やし、商売を大きくしていくことがポイントだと思っている」(同)と話す。

楽天は今年、25周年を迎えるが、25周年記念のロゴはクリムゾンレッド一色ではなく、サステナブルへの取り組みを表したグリーンを配している。



「赤い楽天からグリーンな楽天へというイメージ。グリーンビジネスwithレッドハートという思いを込めてこのようなロゴを作らさせていただいた」(同)と説明する。

成長戦略を掲げつつも、国内での自社の影響力を理解し、サステナビリティなど社会的な取り組みを率先して推進する考えだ。さらに「楽天市場」の店舗へも参加を促すことで、その社会的な取り組みはより大きなうねりになるだろう。




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