2022.01.28

【楽天新春カンファレンス2022】三木谷社長「流通総額10兆円は前倒しできる」 成長戦略やグリーン化を語る

「楽天新春カンファレンス2022」で講演する三木谷浩史社長


AIが店舗の運営効率、最適化を支援


楽天は店舗の効率的な運用やサービスの最適化を支援するためのテクノロジーの開発に注力している。

「価格と在庫の最適化エンジン『PIOP(ピオップ)』はすでに約200店舗に使っていただいている。売上予算に対して、どのくらい在庫を入れたらいいのか、どのくらいの価格にしたらいいのか、ということをAIが自動的に算出してくれる。スポーツジャンルの事例では、導入後に売り上げが約2倍に増えた。車用品ジャンルの事例では、利益が約3.5倍に増えている。生活用品ジャンルの事例では、在庫消化率が約2倍に高まった」(同)と説明する。



プロモーションにおいても「運用型ポイント変倍」というサービスを提供している。AIが商品ごとに最適化したポイント倍率を算出し、削減したポイントコストを自動的に再投資するというサービスだ。従来のポイント変倍と比較し、ポイント投資の費用対効果が約20%改善した実績があるという。

物流テクノロジーでは、ドローンやUGV(自動配送ロボット)の活用を実験的に行っている。三木谷社長は「規制も多かったが、国も前向きにやっていこうということなので、コスト的にも実現可能性が高まっている」と見ている。



JP楽天ロジスティクスの倉庫の自動化も進んでいるという。今後も物流テクノロジーに投資していく考えだ。

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