2022.01.28

【楽天新春カンファレンス2022】三木谷社長「流通総額10兆円は前倒しできる」 成長戦略やグリーン化を語る

「楽天新春カンファレンス2022」で講演する三木谷浩史社長

楽天グループ(楽天)は1月27日、「楽天市場」出店者向けイベント「楽天新春カンファレンス」をリアルとオンラインで開催した。三木谷浩史社長は「(国内EC流通総額)10兆円への道」をテーマに講演。「2030年を待たずして(国内EC流通総額10兆円を)達成できる」と自信をあらわにした。

【<画像10点>三木谷社長の講演スライドダイジェスト】

三木谷社長は冒頭、コロナ禍のデジタルトランスフォーメーションの加速について言及した。

「コロナでデジタルトランスフォーメーションが本当に大きく加速した。流通がネットショッピング中心になりつつあるだけでなく、スマホ決済、レストランの予約、仕事の仕方、金融などでも加速し続けている。エンターテインメントでもネットストリーミング、ソーシャルメディアが一気に爆発した。コロナが少し遅れていた日本のデジタル化の起爆剤になった」(三木谷社長)と話した。

コロナ禍のデジタルシフトを追い風に、楽天の成長も加速している。

「1997年に会社ができ、サービスを開始し、2009年に(国内EC流通総額が)1兆円を達成するまで12年くらいかかった。そこから2兆円、3兆円、4兆円、5兆円と成長速度はどんどん加速している」(同)と説明した。



グローバルではEC化率が2020年の段階で17.8%に達しており、中国ではすでに40%に達したとも言われている。一方、日本は2020年のEC化率が8.1%と伸びているが、世界との差は開いている。三木谷社長は日本のEC化はこれから本格化すると見ている。「日本のEC化率は超拡大前夜」と指摘する。

「現状の日本のEC化率8.1%もいずれ20%に到達するのであろう。マーケットサイズは2.5倍になる。楽天が目指している国内EC流通総額10兆円は、目標の2030年を待たずしてもっと早く実現できるのではないかと考えている」(同)と話す。


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