2022.01.26

8割以上が「越境ECの効果」を実感 ショッピージャパン、「越境ECのメリット」を調査

東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームShopeeの日本法人であるショッピージャパンは1月24日、越境ECを行う経営者・役員を対象に行った「越境ECのメリットに関する実態調査」の結果を公開した。越境ECを行っている経営者の9割以上が「越境ECの重要性が高まっている」と回答し、8割以上が「越境ECの効果」を実感していることなどがわかった。

「越境ECのメリットに関する実態調査」は、越境ECを行う経営者・役員を対象に1月13日~15日に実施したもので、109名の有効回答を得た。

越境ECの重要性は高まっていると思うかを尋ねた問いでは、「非常にそう思う」がもっとも多い54.2%の回答を得た。「ややそう思う」(38.5%)と合わせると、9割以上が「越境ECの重要性が高まっている」と感じていることがわかった。



越境ECを行った結果、その効果を実感しているかを尋ねた問いでは、「非常にそう思う」(35.7%)または「ややそう思う」(46.8%)と回答した人が82.5%となり、8割以上が越境ECの効果を実感している結果となった。



越境ECの効果を実感していると回答した人に、どのような効果・メリットを感じているか(複数回答)を尋ねたところ、「新しい市場の開拓ができる」がもっとも多い73.3%、続いて「リピーターの定着がしやすい」が38.6%、「初期費用の軽減ができる」と「海外市場のテストマーケティングができる」が共に35.6%となった。その他、「海外市場のテストマーケティングができる」(35.6%)、「運転コストの削減ができる」(32.7%)も3割以上の回答を得た。また、選択肢以外の自由回答では、「業務における時間効率が良い」「インバウンドの穴埋めになる」「日本よりも価格が高い」「自社ブランド化の可視化」「まったく新しいビジネスモデルで新規市場に参入できる」など、59件の具体的な効果・メリットが寄せられた。



越境ECを行うにあたり、どのようなデメリットがあると思うか(複数回答)を尋ねた問いでは、「新たに法律の知識が必要」が45.9%ともっとも多く、続いて「サポート対応が難しい」が45.0%、「外国語対応ができるスタッフの確保」が44.0%となった。また、同質問で「特にない/わからない」以外を選んだ人に、選択肢以外のデメリットを尋ねた結果、「ロジスティクスの停滞、コロナによる港湾閉鎖」や「不良品の交換や返品が大変」「リスク管理」「コストが高い」「インフラ環境が脆弱」「クレームの対応」など、65件の具体的なデメリットが寄せられた。



「東南アジアと台湾を中心とした、出店無料かつマーケティングサポートがあるECプラットフォームがあれば、利用したいですか」の問いには、「非常にそう思う」が35.9%、「ややそう思う」が39.4%となり、7割以上が興味を示す結果となった。



ショッピージャパンは、今回の調査で越境ECに取り組んでいる経営者のほとんどが、越境ECの可能性や効果を実感していることが分かったとまとめた。中でも、コロナ禍でインバウンド需要が減少している中で、「新しい市場の開拓」にメリットを感じる経営者が多く、他のビジネスと比較した際に、初期費用を安くすることができる点や業務効率の良さを評価している点が明らかとなったとした。一方で、越境ECは魅力が多い反面、海外へ向けた取引による「法律の知識」や「外国語対応」、「コロナの影響によるロジスティクスの停滞」などの、課題が多々あることも事実であるとし、今後、更に越境ECが発展していくためには、初期費用を抑えつつ、翻訳や物流などの課題を解消してくれる専門サービスの活用もひとつの手段として有効だと言えるとの見解を述べた。

ショッピージャパンは、多くの経営者が越境ECにて抱える課題に対し、初期費用、手数料・維持費ゼロ、​​日本語のサポート体制、配送サポートなど、セラー向けのサポート体制を整備している。



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