2022.01.25

【ECモールに聞く2022年の展望】「RoomClipショッピング」高重正彦社長「住生活の産業と文化を構築」

ルームクリップ 高重正彦社長


家具や家電、インテリアなどの住生活領域に関する写真の投稿や閲覧ができるプラットフォ―ム「ルームクリップ」を運営するルームクリップは2021年3月末、ECモール「RoomClipショッピング」を開設した。ミッションである「日常の創造性を応援する」をECモールの展開で加速していく。生活の多様化によって生まれつつある住生活産業を文化として定着させることがビジョンだ。ECモールの強みについて、高重正彦社長に聞いた。


――ECモールの強みは?

最大の強みは、コミュニティーによるソーシャルコマースの立ち位置であることだ。消費者同士だけでなく、企業も消費者と直接つながり、情報収集できる。双方でウィンウィンの関係が構築できる大きな強みがある。こうしたコミュニティーがあることで、ユーザーは住生活領域の向上が推進され、企業側は市場調査から新商品の開発につながる。結果的に、住生活産業がより活発になっていく。ユーザー同士やユーザーと企業をいかにマッチングさせていくことが重要になる。

――ユーザーと企業にはどんな利点があるのか?

サイトを訪問したユーザーは、欲しいと思っている商品を検索するだけでなく、すでに使っているユーザーの情報が分かるようになっている。既存ユーザーから得られる情報は多岐に渡り、設置場所や使い方などいろいろあるため、ユーザーが求める設置後のシーンや生活感も創造する利点が生まれる。さらにこの仕組みで、ユーザーが納得して商品を購入できるという流れが生まれるため、より良い住生活の創造に寄与する。

企業側は、自社商品の魅力が伝わっているか確認することができる。多様化する住生活領域おいて、どんな使われ方をしているのかも調査できる。同じ商品でも、一人暮らしや家族、カップルなどで使われ方が異なるため、企業側はマーケティングの場にもなる。マーケティング精度の向上が、商品開発やシーンの訴求にも生かせるため、より質の高い提案ができるようになる。

――納得して商品を買うことについて詳しく聞きたい。

納得して購入するということは、当社のミッションでもあり、今後の住生活領域における産業の定着化の鍵を握る部分だと判断している。今は、SNSの台頭で住生活の情報があふれ、ユーザーファーストの時代になっている。住生活の場合、情報が多い方が良い。その半面で、欲しい情報を消費者が得られているかは疑問だ。

欲しい情報を得ながら、納得した商品購入ができるソーシャルコマースを強みに、市場の発展や文化構築を推進していく

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