洋菓子を販売するチョコレートデザインは、商品の梱包と配送に強いこだわりを持っている。新商品を販売する際は、従業員の実家に商品を試験的に配送し、梱包状態を確認。テスト配送を行うことで、よりきれいな梱包状態で商品を届けられるようになり、既存顧客から好評を得ている。
自社ECサイト「VANILLABEANS(バニラビーンズ)公式オンラインショップ」では、生チョコレートを挟んだ「ショーコラ」や、クリスマスケーキなど、割れやすく、慎重な取り扱いを要する洋菓子を販売している。
商品が顧客に届いた際に崩れないように、2010年から商品の梱包方法や商品設計、配送方法などを見直した。
「容器やボックスの形に合わせて、クリスマスケーキも四角形にすることで崩れにくくしている。ボックス内のスペースも無駄なく使える。顧客がとりわけやすくするのもポイント。容器の厚みを増すことで衝撃を緩和できるようにもした。段ボールに容器と緩衝材を一緒に詰めて配送している」(広報PR担当・新井泉季氏)と話す。
配送状況を確かめるため、従業員の実家に商品をテスト配送している。従業員の家族に受け取った商品の状況について、感想や意見をヒアリング。従業員の実家が全国各地に存在するため、実際に全国の顧客から注文が入った状況を想定できるという。
「従業員の実家は北海道・千葉・大阪・京都などにある。地方出身の従業員が多かったため、この点を生かさない理由はなかった」(同)と経緯を語る。
テスト配送で不具合が見つかった場合、可食部やパッケージ、梱包などを繰り返し改善している。
「千葉などの関東圏内は、きれいな状態で商品が届いている。だが、北海道などの遠方に配送する際は、そのときの交通状況や天候などにより、商品が少し崩れてしまうこともあった。その際は北海道のみにテスト配送を繰り返して行う。当社が負担する配送料も大きくないため、継続して行えている」(同)と話す。
今後はECの売り上げをさらに伸ばしつつ、実店舗の集客にも力を入れていく計画だという。
「VANILLABEANS公式オンラインショップ」https://chocolatedesign.co.jp/