2022.01.12

【新春インタビュー】味源 西山泰和社長「総合力でEC伸長し、売上70億円」


食品の製造販売や企画を行う味源が急成長している。2021年8月期の売上高は前期比44.6%増の70億円だった。成長要因には、市場の動向を読む西山泰和社長と、PRを担当する社員、そして製造現場を支えるスタッフの総合力があるようだ。味源は卸とECの2つの軸で事業展開し、昨今はEC比率が伸長。売上高のうち5割がECによるものだという。成長を続ける味源の西山社長に話を聞いた。


――ここ数年の売り上げの推移について。

ホームページにも公開しているが、2019年度が38億8000万円で、2020年度が48億4000万円。2021年度が70億円となった。当社は卸販売とECの二軸で展開しているが、少しずつEC比率が上がっている。2019年は47%で、2020年は49%、2021年が50%となった。少しずつだが、直販比率が上がっている。

2021年度は、コロナによる巣ごもり需要と相まって、消費者の健康意識も向上した。当社が主力とするナッツは健康意識だけでなく、美容やダイエットという視点でも売り上げが伸びた。売り上げ拡大を目的とした手法よりも、需要やニーズを捉えた企画が売り上げにつながったとみている。

――専門的な食品だけの販売では競合店が多いのでは?

競合店も多いのが現状だが、その中でリーダー店舗になるよう社内の努力は怠らず実施している。特に価格面での競合が多いのが現状だが、その中でも、品質や配送スピードなどで常に改善を実施してきた。特に生産ラインにおいては、EC専用に新たに2つ設けた。1ライン増やすだけで設備投資は億単位の費用がかかる。しかし、製造ラインの整備は、品質に加えて、安心安全を担保する重要なところ。販促とバックオフィスの双方を強くしていくことが、専門食品企業として勝ち残っていく1つの施策でもある。

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