2022.01.10

【新春インタビュー】もち吉 川端宣智 通信販売部部門長「小さい市場で輝き放つ」


米菓の通販を手掛けるもち吉は2021年、増収基調を維持している。新規顧客獲得に向けた複数の販売戦略が奏功。2022年2月期の通販売上高は、前期比10.0%増の25億円となる見通しだ。もち吉の通信販売部門の川端宣智部門長に、2021年を振り返ってもらうと同時に2022年の取り組みについて聞いた。


今期の通販売上予想は25億円


――2021年もコロナ禍だった。売り上げを含めて振り返ってもらいたい。

順調の一言だ。コロナ特需といわれた2020年のペースを維持して、さらに売り上げを増やすことができた。2021年年11月度の月商も前年同月比10.0%増で着地した。このままいけば2022年2月期の通販売上高は25億円に到達すると予測している。

――増収につなげた要因は?

今期はさまざまな販売戦略を掲げている。一つはSNSプロモーション。福岡で長年事業を続けている強みを生かし、地元の不動産屋や理髪店と共同でプロモーションに励んだ。

具体的には、ツイッターで当社のアカウントと各協力先企業のアカウントをフォロー・リツイートすると、抽選で当社の商品を配布する企画を実施した。理髪店とのコラボではリツイートが6000件を超えた。菓子ではない異業種とコラボをすることで、当社を知らない人にも確実に訴求できると実感した。

――2021年5月には新たにECモール「au PAYマーケット」にも出店した。これも今期の販売戦略の一つか?

そうだ。「au PAYマーケット」に出店して、au・ポンタカードを使用している経済圏の人を獲得したかった狙いがある。

実際に出店してみると、ポンタポイントの消費目的で、サイトを利用する人が多いと感じる。販売単価が低い商品が売れる傾向があるので、人気商品を詰め合わせた「お味見セットもちの縁味まどか」(1296円税込)を主力商品に選定した。「au PAYマーケット」のアプリでショップ情報やセール情報を定期的に配信したり、検索型広告やイベント型広告を出稿して、購入につなげている。出店したばかりなので、それ相応の広告費をかけて、集客を図っている。

――広告費用の詳細は?

具体的な金額は公表できない。だが、ROAS(広告費用対効果の指標)で言うと300%くらいだ。およそだが、売り上げの3分の1を広告費に充てている計算だ。

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