2022.01.08

ZOZO NEXT、テキスタイル開発の研究成果をバーチャル展示会で公開 東京大学、細尾との共同研究の成果を発表

ZOZO NEXTは1月7日、東京大学大学院情報学環 筧康明研究室、ならびに細尾との共同研究プロジェクト「Project Foil」の研究成果展示「Ambient Weaving ── 環境と織物」をWeb上で再現したバーチャル展示会サイトを公開した。より多くの人に展示作品を見てもらうために開設した同サイトでは、会場内を歩いているような感覚で展示作品を楽しむことができる。

ZOZO NEXTと東京大学大学院情報学環 筧康明研究室、ならびに細尾による共同研究プロジェクト「Project Foil」では、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する研究を行っている。このほど公開したバーチャル展示会サイトは、同共同プロジェクトが2021年4月から9月に、京都・HOSOO GALLERYにおいて研究成果展示として開催した「Ambient Weaving ── 環境と織物」の展示空間の様子を全天周360度カメラで撮影し、実際の会場の雰囲気や作品配置をそのままにバーチャルで再現したもの。画面を通して会場内を歩いているような感覚を味わいながら、ひとつひとつの展示作品を動画や写真で楽しむことができる。

同展示では、柔らかな紐状の有機ELを織り込み通電させると発光する西陣織や、周囲の温度変化に合わせて変色する西陣織など、日本の伝統技法である西陣織に先端テクノロジーを掛け合わせた5作品を展示している。展示会タイトルである「Ambient Weaving」は「環境の情報を織り込んだ布」、あるいは「環境と相互作用する布」を指すため、展示会場では周囲の空間と展示作品の関係を重視。光の状況や温度管理、センサーによる環境情報の視覚化などを行うことで、より織物の変化が際立ち、美しく魅せるよう空間全体をデザインしている。

昨今の感染状況もあり、京都・HOSOO GALLERYでの展示は多くの人に来場してもらうことが難しい状況にあったとし、展示作品をより多くの人に見てもらうため、展示空間の様子をそのままに再現したバーチャル展示会サイトの公開に至ったとしている。

共同研究は現在も継続しており、さらなる発展を目指して研究開発を進めている。また、同バーチャル展示会サイトで公開中の展示作品や本共同研究にて開発したテクノロジーを活用し新たなサービスを共創するパートナー企業の募集を行っている。3者が持つ意匠およびテクノロジーと、パートナー企業が持つノウハウやテクノロジーをかけ合わせ、織物の機能と意匠を両立した新たな表現を追求していくとしている。



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