2021.12.22

エルテックス、「通信販売調査レポート」最新版を公開 定期購入商品で「迷って1回」は少数派

ECサイト構築/通販システム構築・支援を手がけるエルテックスは12月21日、通信販売に関する「消費者の行動や意識」を集計・分析した調査結果の最新版を公開した。健康食品や機能性化粧品の通信販売の購入方法は、「迷って1回購入」する人は少数派となり、「迷わず定期購入」「迷って定期購入」「迷わず1回購入」のスコアは肩を並べる結果となった。ECでの決済方法の利用意向は、「その他決済(〇〇ペイ)」「キャリア決済」が昨年比で伸長した一方、クレジット決済、コンビニエンス決済はやや後退していることなどがわかった。

エルテックスでは、ECサイト・通販システムの「統合構築」を積極的に推進しており、EC/通販に関する市場動向を考慮した独自調査を定期的に実施しており、このほど第18回の「通信販売調査レポート」となる「通信販売に関する【消費者調査】2021」の結果を公開した。通信販売を利用する消費者の「消費行動や利用動向」「周辺を取り巻く環境」などを集計・分析している。同社の中核顧客である通販企業の先の、一般の消費者行動や意識を把握することで、通販やECに関するソリューションサービスを改善し、顧客通販企業へ提供するサービス強化やビジネス貢献につなげていきたいとしている。「通信販売に関する【消費者調査】2021」は、2021年11月26日~30日に実施。対象エリアは全国で、回収サンプルは600となる。

1回のみより購入単価が安くなったり、送料が無料になったりすることの多い、通信販売の健康食品や機能性化粧品の定期購入に関して、健康食品や機能性化粧品の近似商品「健康食品・サプリメント・薬」を購入したユーザーに行った質問(複数回答可)では、「迷って定期購入」「迷わず定期購入」「迷わず1回購入」がそれぞれ約3割で肩を並べた。一方、「定期にするか迷って1回購入」は6.6%と他の選択肢に比べかなり低い数値になった。


【質問】あなたが、購入したことがあると回答された「健康食品・サプリメント・薬」で、定期購入に関してあてはまるものをいくつでもお選びください。(複数回答)




上記で「定期購入と1回のみの購入が選べる商品で1回にするか迷ったが定期購入した」と回答した人に対し、定期で購入した決め手についてたずねた問い(複数回答可)では、もっとも多かったのが「定期の方が単価が安いと自分で考えた」の60.3%、次いで「一定期間使わないと効果が得られないと自分で考えた」の53.4%となった。対して、「定期の方が単価が安いとサイトで提示された」は50%で3位、「一定の期間使うことがサイトで推奨されていた」は22.4%で4位となった。事業者の側のアピールも決め手となってはいるものの、どちらかというとユーザー自身が考え、主体的に定期購入を決めているようだとの見解を示した。


【質問】あなたが回答した、「定期購入と1回のみの購入が選べる商品で1回にするかかなり迷ったが定期購入した」理由であてはまるものをいくつでもお選びください。(複数回答)



自身が知っていると回答したECサイトの決済方法について、今後使いたい方法(利用意向)を尋ねた問い(複数回答可)では、最多が「クレジットカード」(79.3%)、次いで「コンビニエンス決済」(29.3%)、「その他決済(Amazonペイ、LINEペイ、楽天ペイなど)」(28.5%)となった。「クレジットカード」が他を大きく引き離したが、「クレジットカード」と「コンビニエンス決済」は昨年比でやや減少した。一方、その他決済の「〇〇ペイ」が2.6%増加、さらにキャリア決済が2.5%増加という結果となった。


【質問】あなたが、知っていると回答したECサイトの決済方法で、使ったことがある、ないに関わらず、今後使いたいものをいくつでもお選びください。(複数回答)



ECサイトの決済方法の「その他決済」を知っていると回答した人に、利用歴の有無に関わらず、今後使いたいもの尋ねた問い(複数回答可)では、昨年の同調査と同じく、「PayPayオンライン」(47.7%)と「Rペイ」(35.5%)がトップ2となった。「PayPayオンライン」は、昨年比で3.8%増加している。一方、5位の「Amazon Pay」は、昨年比-9.0%と減少した。


【質問】あなたが、知っていると回答したECサイトの決済方法の「その他決済」で、使ったことがある、ないに関わらず、今後使いたいものをいくつでもお選びください。(複数回答)



通販やECを利用したことがあるユーザーに対して、個人で保有している、または自宅で使用できる機器を尋ねた問いでは、「スマートフォン」が90.2%と9割を超えた。一方、「フィーチャーフォン」は9.5%(前年比-4.8%)と1割を割り込み、パソコンは73.3%(前年比-3.5%)と減少傾向が続く結果となった。また、「AIスピーカー」は、昨年まで緩やかな増加傾向だったが、今年は前年比-1.4%となり、普及は今一歩といった状況だとしている。

【質問】あなたが個人で保有している、またはご自宅で使うことができる機器をいくつでもお選びください。(複数回答)





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