2021.12.19

「アベントゥーライフ」、クラウドファンディング起点に次世代自転車を展開

小杉好敬代表取締役

自転車に関連する各種サービスを手掛けるアベントゥーライフは2019年から、自社開発の自転車をECで販売している。クラウドファンディング(CF)を起点とした販売手法も奏功し、事業規模は順調に拡大。試乗会や実店舗などオフライン拠点の拡充も進めていく。

同社は創業時から、オンラインでのやり取りを通じてスタッフを手配する自転車修理サービスを手掛けている。「ECでの購入品など、近隣で修理を受け付けられない自転車が多く販売されていることに課題を感じたことが起業のきっかけ」(小杉好敬代表)と振り返る。

修理のノウハウを生かした自転車開発の協力依頼を取引先企業から受けたことが、新たな事業を進める契機になった。19年に折り畳み式の電動アシスト自転車を開発して以来、自社による自転車の開発と販売を続けている。

商品の情報発信や先行販売には自社サイトだけでなく、「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」や「Makuake(マクアケ)」といった購入型CFサイトを活用している。
アプリ連携による地図管理やヘルスケアに対応した電動アシスト自転車「WELB(ウェルビー)」は、10月22日から「Makuake」で先行販売を開始している。


電動アシスト自転車「WELB」

CF開始1時間で、販売総額が400万円に達するなど大きな反響を得ている。「感想や改善要望など、CFに寄せられるユーザーの声も商品開発に活用している」(同)と言う。

今後はショールーミング店舗や全国での修理・配送拠点など、ユーザーとのリアルの接点作りを強化していく計画だ。

「事業を通じて目指すのは、新しい移動インフラの提供。より多くのユーザーに届けられるよう、早い段階で生産・販売を年間1万台規模まで成長させていきたい」(同)と意気込む。


「アベントゥーライフ」
https://aventulife.co.jp/online-shop/




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