スタジオジブリは今年10月、東京・三鷹に構える「三鷹の森ジブリ美術館」の公式ECサイトを開設した。コロナ禍で美術館への来館者数が減少している中、ECサイトでの販売を通じて、全国のジブリファンに”ジブリの世界観”を届けたいという。
ECサイト「マンマユート」では、美術館で販売している商品を取り扱っている。美術館とECサイトの差別化を図るため、ECサイトではサイト限定の企画などを行っている。
「現在では完売しているが、12月から販売を開始した『アーヤと魔女』のDVD・ブルーレイには、宮崎吾朗監督の直筆サイン入りイラストカードや描き下ろし色紙を特典として付けた」(広報部・小林一美氏)と説明する。
ECサイトを開設してまだ2カ月だが、売り上げは順調に推移しているという。ウエブ広告などは活用していないが、フォロワー数が16万人を超える「三鷹の森ジブリ美術館」の公式ツイッターアカウントでECサイトに関するニュースを配信し、サイトへの集客につなげている。
「フォロワーが、友人や家族などに、当社のECサイト開設のニュースを伝えているのではないか。自然と認知が広まっていっていると感じる」(同)との見解を示す。
「三鷹の森ジブリ美術館」は今年10月で開館20周年を迎えた。新たにECサイトを開設したのは、コロナ禍での美術館への入場制限の問題が大きく関係していた。
「三鷹の森ジブリ美術館」は今年10月で開館20周年を迎えた(© Museo d’Arte Ghibli)「昨年の4~5月は当館も休館した。現在でもコロナ前と同じ人数を収容することはできていない。販路拡大のために、美術館の商品を取り扱うECサイトの開設を決めた」(同)と話す。
今後はよりジブリの世界観が伝わるようなECサイトに進化させていく方針だという。
「三鷹の森ジブリ美術館オンラインショップ マンマユート」https://www.ghibli-museum-shop.jp/